毎日、会社で神経をすり減らしているあなた。
メンタルやられてないですか?
「ブラック企業で働いている人はうつ病になりやすい」なんて言いますが、本当にそうですよね。
毎日のように怒鳴られて、さらに肉体的なキツさも加われば、そりゃ精神も病むぜって話です。
僕もひと昔前までは、ひどく気持ちが落ち込んでいて「このまま死にたいなぁ」なんて思ったこともありました。
一度気分が落ちると、どんどん悪い方向へ考えちゃって、このまま消え去りたくなるんです。
このまま消え去ればこの辛さから解放されるかも...なんて。
そんな僕ですが、今ではすっかりブラック耐性が付き、多少のことではへこたれなくなりました。
ここ数年は、以前のように気持ちがドンヨリと落ち込むこともありません。
相変わらずクソみたいなブラック企業で働いていますが、うつ病とは無縁の人間になっています。
今回は、僕が長年ブラック企業で働いて身に付けた『うつ病にならない方法』を紹介します。
「もう会社に行くのがキツい」
「仕事が辛くて働きたくない」
そんな思いに悩む人たちの気持ちが少しでも軽くなれば幸いです。
会社では怒鳴られる日々の繰り返し!僕がうつ病になった原因
うつ病と一口に言っても、そこにいたるまで経緯は人によって違います。
ストレスへの耐性は個人差がありますし、置かれている環境も人それぞれですからね。
まずは、僕がどのようにして心が病んでいったかをお話ししましょう。
毎日のように繰り返される上司からの激詰めに病んでいく日々
ウチの会社はバリバリの体育会系です。
下っ端社員は意見することは許されません。
上司からの命令は絶対で、社長は神です。
そのような環境の中、僕が入社して最初に配属されたのは営業部でした。
売上こそが正義の世界。売れない営業マンはクズ扱いの部署です。
僕は売れない営業マンでしたから、その扱いはヒドイものでした。
毎日のように怒鳴られ、そしてときには殴られることもありました。
一日の終わりに会社で夕礼があるのですが、その時間が一番の地獄でしたね。
ダメ営業マンの僕にとっては、売れないことを激詰めされる説教の時間です。
「ヤル気あるのか、お前!」という罵声と共に、髪をつかまれたり、ビンタされたり、蹴られたり。
夕礼に参加するのがあまりもイヤすぎて、帰社途中に「このまま車で事故ろうかな」なんてことをしょっちゅう考えてました。
事故れば会社に帰らずに済みますから。
「事故れば夕礼に参加せずに済む」なんてまともな神経じゃないですが、この頃は、それぐらい追い詰められていました。
事件を起こして警察に捕まれば夕礼に行かなくて済むかも...なんてぶっ飛んだことも想像してましたよ。
今、思えばおかしなことなんですけどね。
常識で考えて、会社に戻りたくないからといって事故ったり警察に捕まったりしていいわけないです。
でも当時は会社の存在が絶対的だったので、物事の優先順位がおかしくなっていたんです。
でも最初の頃は、精神が病んでいたとはいえ落ち込んだり、上記のように変な妄想を考えるだけでした。
現実逃避をしながらも、何とか仕事に取り組めてました。
でもこんな日が続くにつれて、精神的ダメージが行動にも影響するようになっていったんです。
精神的なダメージが行動に影響していく
最初におかしくなったのは睡眠でした。
だんだんと眠りが浅くなっていって、次第に寝られなくなっていったんです。
仕事から家に帰ってくるのは毎日夜中で、寝るのは2~3時。
疲れ果てているはずなのに、5時頃に目が覚めてしまうんです。
そして、一度目が覚めたら寝られません。
会社に出社しないといけない緊張から、興奮してしまってどうしても目が冴えてしまう。
目が覚めた後はずっと時計を眺めてましたね。
出社時間までをカウントダウンしてました。
あと59分で会社に行かないといけない、あと58分で会社に行かないといけない、あと57分で...みたいに。
相当病んでますね。
逆に急に眠たくなることもありました。
とはいえ睡眠不足からくる眠たさではありません。
怒られたり、詰められたり、強いストレスを受けたときに強烈な睡魔に襲われるんです。
めちゃくちゃキレられてるのに、そのまま眠りこけそうになったことが何度もありました。
あと変わったことと言えば味覚。
無性に甘いものが欲しくなって、毎日、コンビニのケーキ食べてました。
甘いものを食べると、なぜか気持ちが落ち着いたんですよね。
寝る前にケーキ、チョコ、アメ、アイス。
今、思うと恐ろしい食生活です。
部屋の掃除もしなくなりました。
僕は割とキレイ好きで、部屋の整理とかはちゃんとしてた方なんですけど、一切しなくなりましたね。
部屋の中はゴミ屋敷みたいになってしまって、軽く異臭もするようになりました。
無気力感がハンパなくて、次第にしっかりとした生活ができなくなっていくんですよ。
風呂に入らなくなることも増えましたし、歯磨きすらしないこともありました。
行動に異変が起きてもどうにか頑張ろうとしてきたんですけどね。
しかし、ふとした瞬間に自分のひどい状況を振り返って「もう無理だ」と諦めるようになりました。
そして頑張ることを止めたんです。
僕を救ったうつ病にならない方法。それは洗脳からの解放でした
精神的なダメージから奇行があらわれ始め、いよいよヤバいことになりそうな状況。
しかし、これだけ病んでた僕ですが、あることをきっかけにスッと気持ちが楽になりました。
たった一つの考え方が僕をブラック企業の呪縛から救ってくれたんです。
頑張ることを止めることでうつ病から解放された
- 一度入社したからには、しっかりと勤め上げなければならない
- すぐに仕事を辞める様な奴は根性がないダメ人間
日本っていまだにこのような考えが根強いですよね。
コロコロ仕事を変える奴はだらしない、みたいな。
僕も少し前まではこの考え方に支配されていました。
簡単に仕事を辞めてはいけないし、ましてやクビになるなんて、あってはいけないことだと思っていたんです。
だから必死で仕事を頑張ろうとしていたし、上司の言うことにも一生懸命に答えようとしていました。
理不尽なことで責められることがあっても「自分が悪いんだ」と思い込んでいました。
でもそれが間違いだったんですね。
頑張る必要はなかったんです。
上司の言うことにも応えなくて良かったんですよ。
僕が就職した会社は社員を奴隷としか思っていないブラック企業です。
そのことに気付いていなかった僕は、こんな会社でも真面目に働かないといけないと思ってました。
しかし、今の自分の状況がおかしいと考えるようになってからは、こんな会社のために自分を犠牲にするのは馬鹿げていると思うようになったんです。
そう考えるようになってからは、仕事に対しての姿勢がガラリと変わりました。
相変わらず上司からの怒鳴りはありますが、以前のように真面目に受け止めることはなくなりました。
よくよく考えてみたら、まともに聞く必要ないんですよ。
どうせ自分の都合で怒鳴っているだけですからね。
「この無能が!」とか「頭、病気じゃないのか!?」とか、人にかける言葉じゃないですよ。
はっきり言って、考えるだけ無駄なんです。
今や僕は上司のことを人間だと思っていません。
言葉の通じないモンスターだと思っています。
なまじ言葉が通じると思うから、しんどいんです。
「そいういった生き物だ」と思うようにして、言われていることをスルーするようになってからは、かなり気が楽になりました。
一応、目の前では反省しているフリはしますけどね。
暴力も無くなりはしませんが、ある方法でかなり少なくなりました。
その方法とは『過剰に反省する姿を見せること』です。
泣きそうなぐらいの申し訳なさそうな顔で、これでもかというほど頭を下げて、相手の怒りをしずめるんです。
そうすることで、以前より全然殴られなくなりました。
たまに土下座もしますよ。
ただ形だけで心の中では全然、申し訳ないとも思ってませんけどね。
説教をサッサと終わらせるための方便です。
このように必要以上に頑張らず、嫌なことも仕事だと割り切って真面目に受け止めなくなってからは、メンタルが削られることもなくなりました。
別にクビになったらなったで、それでも構いませんからね。
こんなクソ会社なんて、こっちから願い下げだ、ぐらいに思うようになってから本当に楽になりました。
どうせ代わりとなる人間はいないし、正直、無気力社員でいても簡単にはクビになりません。。
とりあえず、ある程度の貯金と次の仕事の目星がつくまでは働こうとは思いますが、それまではこちらも体よく利用させてもらうかなと思ってます。
ブラック企業でうつ病にならない方法・まとめ
うつ病になる人って、やっぱり真面目なんですよ。
キャパオーバーなことにも頑張って乗り越えようとしちゃうんです。
うつ病にならないために、最も効果的な方法は、不真面目になること。
社員を精神的に追い込むような会社なんてロクでもないんだから、頑張って応えようとしなくていいんです。
不誠実な会社には、こちらも不誠実でいていい思いますよ。
ブラック企業なんて常に人手不足だからクビを切られることもないでしょうしね。
まあ、切られたら切られたでそれでもいいんですけど。
雇用条件だって最悪なんだから。
とにかく、うつ病にならないためにはもっと適当でいること。
不真面目になることです。
ブラック企業にはブラック社員で対抗しましょう。
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