うちの会社の社長には虚言癖があり、本当に息を吐くように嘘をつきます。
商談相手に商材を勧めるときは
「この商品は本当に人気で~(※実は全然売れてない)」
社員との雑談中では
「この前、県知事の○○さんと飲んでてさ~(※本当は会ったこともない)」
などなど、嘘をついてないと死ぬの?と思うぐらい常日頃から嘘をつきまくっています。
害のないただのホラ吹きだったら無視すればいい。でも上司なだけに無視できないし、被害が出てるからたまらないです。
くだらない嘘に振り回され、責任を押し付けられ、無駄な仕事を増やされ、マジでストレス溜まりまくり。
あなたの会社にもいませんか?
迷惑な嘘つき上司。
「働きやすさは上司次第」という言葉があるように、上司が嘘つきだったら働きづらくてしょうがない。
- 成果の横取り
- 責任逃れ
- 虚偽の報告
- 見栄の張り合い
無駄な労力を使わされ、精神的な負担もハンパないですよね。それこそ仕事にも支障が出てきます。
このような嘘をつく上司に対してはどのように対処すればいいのか。
今回は長年ブラック企業で働き、モンスター上司の相手をさせられ続けたプロ社畜である僕の対処法をご紹介します。
僕が働く会社はモンスター上司の宝庫なので、その対応策があなたにも参考になると思います。
嘘つき上司はなぜ嘘をつくのか?
そもそも嘘をつく上司って、なんで嘘をつくのでしょう?
そこに利害関係があるならまだ分からないわけでもないです。嘘をつくことによって何かしらの利益が上司にあるなら。
クズであることに変わりはないですけどね。
でも誰も得しない何の意味もない嘘をつく人もいる。「今の嘘、必要か?」って思う嘘をつく人。
普通の人には理解できないですが、やはり嘘をつく人には共通の特徴があるんです。
対応策も特徴ごとに変わるので、まずはその特徴をタイプ別にご紹介します。
特徴1.プライドが高い
自分を良く見せたい、相手より上に立たないと気が済まない。
こういうタイプはウソつき上司にありがちな特徴の1つです。
マウントを取るために「自分がどれだけすごい人間か」という虚言を吐き散らす。
さっきの「この前、県知事の○○さんと飲んでてさ~」の発言もこのタイプですね。
誰々と知り合い、誰々と仲が良いとアピールして「スゴイ人と付き合いがある俺スゲー」と言いたいわけです。
ミスを隠して責任を押し付けるのもこの手のタイプの特徴です。
- ミスを認めたくない
- 失敗したという弱みを相手に握られたくない
- 自分の印象を下げたくない
そのような考えから「お前が悪い」と嘘をつきます。
特徴2.普通に性格が悪い
人の成果の横取りしたり、人の評価を下げるような嘘をつくのがこのタイプです。
相手に嫌がらせをするために、ありもしないウワサをまき散らしたりもします。
非常に自己中心的で攻撃的。関わりたくない人種のひとりですね。
自分の利益のためには他人に犠牲になってもらって構わない。
単なる気晴らしために人を攻撃するような嘘をつく。
でも僕の周りだけかもしれませんが、こういう人が上司になることは少ないです。
意地が悪い人って普通に出世できませんものね。
ブラック企業であるウチの会社ですら人間性がゼロのような人は上司になれません。
しかし先輩とか、上司とまではいかないけど立場が少し上の人の中にはこの手のタイプは山ほどいます。
ちょっとだけ先に入社したとか、少しだけ年上とか、微妙な立ち位置の人に多いです。
特徴3.いい加減な性格
適当でいい加減な人も嘘をつきやすいです。ちゃんと受け答えするのが面倒だから無責任な発言をする。
内容が事実かどうかは関係なく、とりあえずその場が治まればいい。そのように考えて適当にしゃべる。
言ってることがその場しのぎでいい加減だから結果的にウソになるパターンですね。
上記2つのパターンと違って攻撃的じゃない分、まだマシだと言えるかもしれません。
しかしこのような人が上司だと、とにかくよく振り回されます。
言うことがコロコロ変わるし、意味の分からん指示を受けて時間を無駄にしたりする。
前のパターンとはまた別のストレスがたまるタイプの人種です。
特徴4.道徳観がバグってる
一番タチが悪いのがこのタイプです。善悪の判断が普通とは違う道徳観がバグってる人。言わばサイコパスな人です。
こういう人は、そもそもが嘘をつくことを悪いと思っていません。むしろ良い事だとすら思っています。
人をダマすことに罪悪感がなく、当たり前のように、呼吸をするように嘘を吐き散らします。
先ほど「性格が悪い人は出世できない」といいましたが、この手のタイプは仕事ができることが多い。だからタチが悪い。
上司というか、むしろ経営者に多いですね。あと詐欺師。
人をコントロールする術に長けていて、自分の都合のいい様に動かすために嘘をつきます。
相手を言いくるめるのが得意なので、嘘に対してこちらが反論しにくい状況を作るのも上手い。
正論で言い詰めて言い返せないようにしてから追い打ちをかけるかのように嘘で固めていく。
もはや洗脳というレベルで説き伏せてくるので、言われている側も事実なのか嘘なのか分からなくなる相手にすると危ないタイプです。
嘘つき上司へのはどう対処するのが得策なのか
さて、嘘つき上司の特徴をタイプ別に紹介してきましたが、では具体的にはどのような対応をすればいいのでしょうか。
対処法は大きく分けると2パターンあり、「まだギリ話が通じる上司」と「話が全く通じない上司」に別れます。
さきほどの説明で言うと、まだギリ話が通じる上司というのが
特徴1.プライドが高い
特徴2.普通に性格が悪い
特徴3.いい加減な性格
にあたり、話が全く通じない上司が
特徴4.道徳観がバグってる
にあたります。
上司がまだギリ話が通じる場合の対処法
嘘つき上司は基本的に話が通じないことが多いですが、特徴1~3にあたる場合は、まだ会話する余地が残されています。
人間性のかけらもない様に見えますが、まだ少しだけ人の心があるからです。
とはいえ、直接言い返しても上下関係によって上から潰されるだけ。
反論する、やりかえす、のではなく、あくまで「自分を守る」方向で対処していきましょう。
相手をやり込めても、その後も一緒に仕事しないといけませんからね。
バチバチやりあっても働きにくくなるだけです。
対処法1.さらに上の上司に相談する
一番手っ取り早いのは、嘘つき上司よりさらに上の上司に相談することです。
偉い人に話して厄介者をたしなめてもらうわけです。
偉い人というのは管理責任がありますから、トラブルを起こしそうな人間がいれば問題が起こる前に予防策を打ってくれます。
これは一発で効きますよ。逆にあなたも部下や後輩から、自分の直属の上司に問題事をチクられたら嫌でしょ?
上司から見張られていることを考えたら、簡単には下の人間に手も出せなくなります。
だだこれは偉い人がまともだった場合に限ります。
うちの会社みたいなブラック企業は上司の上司もモンスターなので、逆に状況を悪化させます。
嘘つき上司をたしなめるどころか「お前が悪い」と一緒になって責められることになる。
というわけで、相談できる相手がいない場合は次の「対処法2」を試してください。
対処法2.やりとりを文章に残す
嘘つきを相手にすると「言った」「言わない」の水掛け論になることが多いです。
そして水掛け論になった場合、どうしても立場の弱いこちらが負けてしまいます。
それを防ぐために、上司とのやり取りはできるだけ記録に残していきましょう。
- 報告や相談事はメールやチャットで行って文章を記録に残す
- 決定事項は書面を作成して紙媒体で保存する
- 会議中の発言や指示はボイスレコーダーに録音する
こうすることによって、あとから難癖をつけられたとしても証拠として提示することができます。
嘘を付けない状況をつくって自分を守りましょう。
対処法3.協力者をつくる
嘘つく上司ってあなたにだけ嘘をつくのでしょうか?
おそらく違います。あなた以外のみんなにも嘘をついていると思います。
なのでその上司って部下からの評判がすこぶる悪いハズです。
その評判の悪さを利用するのも有効な手段の一つです。
嘘つき上司から理不尽な扱いを受けたら同僚などに相談してみましょう。きっと同意してくれると思います。
「共通の敵が味方を作る」じゃないですけど、お互いが憎み合っている相手を作ることで仲間意識が生まれ、協力者となってくれます。
そういう人を増やして外堀を埋めていけば、責任を押し付けられそうになったときや、成果を取り上げられそうになっても周りの人間が手を差し伸べてくれます。
たとえ一緒に戦ってくれなかったとしても、理解者がいるのって精神的にすごい楽です。
「またあいつに仕事押し付けられたよ」なんてグチを言い合うだけでストレスが発散されます。
ただ、この対処法でひとつ気を付けて欲しいのが、同僚に話をするときは一方的な愚痴にならないことです。
あなただけが一方的に話してしまうと「ただの悪口が好きな人」になってしまいます。上司の悪口を言いふらしている人間として揚げ足を取られかねない。
なので同僚と話をするときは相手の話も聞きましょう。おそらく相手も嘘つき上司への不満がたまっているので、グチってくると思います。
お互いがお互いの弱みを持ちあうことで、一方的に裏切られることを防ぎます。
上司が全く話が通じない場合の対処法
次に全く話が通じない上司への対処法です。
タイプ別にいうと「道徳観がバグってる」人です。
結論から言うと、この手のタイプには対処法はありません。
身も蓋もない話ですが、会話が通じないのだから何を話しても無駄に終わるからです。
一応は人間だから日本語は話せますが、こちらのを主張を理解しようとしないし、そもそも聞く耳を持たない。コミュニケーションが全く取れません。
いわゆるモンスター上司と言われる彼らは、モンスターゆえに人間の言葉を理解しません。なので、理解してもらおう、相手を理解しようとするだけ無駄なのです。
出来ることと言えば「こういう人だから仕方ない」と割り切り、精神的な負担を減らすしかありません。
理不尽なことを言われても、無理難題を言われても、「仕方ない」と済ますしかない。
最初から何も期待しなければ、余計なストレスも生まれません。
心を無にして機械的に接し、ムダなストレスをためないようにしましょう。
仕返しや嫌がらせは何も生まない
人間は恨みがつのると仕返しや嫌がらせを考えるものですが、嘘つき上司への報復は考えない方がいいです。
一瞬スカッとするかもしれませんが、本当にその場だけの気晴らしで終わり、根本的な問題は何も解決しません。
逆に上司から目を付けられ、余計に働きにくくなりますよ。
クズでもアホでも相手は上司。職場内で優位なのは圧倒的に無効です。
あくまで「自分を守る」ことに注力して、やり返そうなんて思わない方が無難です。
虚言癖のある人には関わらないようにした方がいい
仕事上、関わらざるを得ないのですが、虚言癖がある上司とはできるだけ関わらないようにした方がいいです。
仕事での関わりも最低限に抑え、必要以上に接しない方がいい。ましてやプライベートの事なんて一切、明かしてはダメです。
嘘つき人間と関わることで多くの損失を生むからです。
知らないところで自分の評判が悪くなっている
虚言癖のある人間は同時におしゃべり好きであることが多いです。そして人の事をペラペラと他人に漏らします。
うちの社長もウワサ話が大好物で、もし人の秘密を聞いたものならその拡散力はハンパないです。
友人、知人、取引先、所構わずペラペラと話しまくるので、一気に広がっていきます。
ただでさえ自分の情報が外に漏れるのは気分が良くないのに、さらにタチが悪いのが虚言癖のある人間はウソを盛り込むんですよね。
話を誇張したり、事実を捻じ曲げて伝えたり、自分の欲求を満たすためにおもしろ半分で人の悪評を広めます。
だから自分が知らない場所で評価を落としていたりする。
「そういえば君こんなこと言われてたよ」と人づてに自分の噂を聞いたりもします。
なのでウソつき人間にはできるだけ近づかないようにしましょう。
ありもしない自分の悪評を広げられる原因になります。
どうしようもない場合は逃げるしかない
嘘つき上司に対しては割り切って接するしかないと言いましたが、それも限度があります。
僕はもはや社長の暴言は人間の言葉だと思っていませんが、それでも罵声を浴び続けると精神的に疲れます。
限界が来そうになったら逃げるのも一つの手です。
完全に壊れてから退職しても遅いので、きついなと思ったら就職活動を始めた方がいいと思います。
正直、クソみたいな上司がはびこっている会社に未来はないでしょうし。
自分が一番大事です。ダメだと思ったら無理をせず逃げましょう。
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