潰れる会社の雰囲気はこんな感じです。倒産の前兆について話します

倒産する会社の前兆 ブラック企業

バリバリのブラック企業であるウチの会社。まあ、この先長くないとは思っていましたが、ついにその瞬間がやってきましたよ。

 

 

今年いっぱいでウチの会社は潰れます。

 

 

と言うのも、社長の傍若無人ぶりに耐えきれなくなった社員が、一斉に辞めることになったからです。そうなれば、会社にいるのは僕と新人の二人だけ。どう考えても倒産は不可避です。

 

なので、僕もこの流れに乗って一緒に辞めることを決意しました。どのみち潰れるのでこのまま会社にいても一緒ですが、最後まで残ってよけいな責任を負わされるのも嫌ですしね。

 

急に湧いた倒産話でしたが、別にビックリはしません。ここ最近は、社内にそんな雰囲気が漂っていましたから。

 

やっぱりね。潰れる会社というのは、その前兆と言うか、嫌な雰囲気が出てますよ。いよいよだな~というのが分かるものです。

 

今回は、僕が目の当たりにした「会社が潰れるまでに社内の雰囲気がどのように変わっていったのか」についてお話ししようと思います。

 

もし、同じようなことがあなたの会社にも見られたら、正直、相当ヤバいですよ。潰れるのは時間の問題なので、今すぐにでも転職の準備を始めた方がいい。

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潰れる会社に漂うヤバイ雰囲気とその前兆

ウチの会社は無能な社長のワンマン経営なので、どのみち長くはないだろうなぁとは思っていました。

社長は経営者の器じゃないし、こき使われている社員の忍耐力だけで何とか成り立っているような会社です。その社員が辛抱しなくなったら会社はそこでもう終わり。社長一人では何もできません。

みんなが見切りをつけた会社の雰囲気は次の様に変わっていきました。

1.社長への悪口が多くなる

最初に変わったのは、社長への不満が表に出だしたことです。今まで文句ひとつ言わなかった社員が、グチを言い始めるようになったんです。

 

そもそも、これまで搾取されながらも文句を言わずに働いていたのは、社長から洗脳されていたからなんですよね。

  • 自分の将来のために!
  • お金を稼いでビッグになる!

このようなキラキラワードにそそのかされて「頑張らなくちゃ」と妄信していたから、理不尽な待遇にも我慢できていたんです。

 

僕も以前は社長からの洗脳にどっぷり浸かっていましたが、その当時は不満を持つどころか感謝さえしてましたからね。「チャレンジする場を与えてくれてありがとうございます」みたいな。

 

他の社員も同じように洗脳にかかっていましたから、社長へ不満を言う人間は誰一人いませんでした。

ところが、その洗脳にも限度があります。

 

やはり理不尽な扱いを受け続けると、その状況に「これっておかしくない?」と思い始めるわけですよ。

  • 頑張っても報われない
  • 社長だけが甘い汁を吸う

このような状況に不満を持つようになり、そして社員の洗脳が解けていったんです。

 

するとどうなるか?

 

当然ながら社長への不満が爆発していきました。今まで感謝していた社長に対して、次々と悪口を言い始めるようになりました。

 

普通の会社なら、不満があったとしても社長への批判は表立って言えるものではありません。誰が聞いているか分からないし、チクられでもしたら面倒ですですから。

 

しかしウチの会社の様に末期状態にもなると「あのクソ社長、マジで頭おかしい」なんて悪口が、社内で普通に飛び交うようになります。みんな同じような不満を持っているのでオープンに言い合うようになるんです。

 

こうなると、会社の雰囲気は一気に変わります。同調効果が働いて、社員のやる気も急速に失われていきました。

2.社員が仕事をしなくなる

自分の待遇に不満を持ち始めた従業員は、次第に働かなくなりました。

  • 利益を上げても社長が得するだけ
  • 自分にはまったく還元されない

このような環境の中で働くことに意味を感じられず、最低限のことだけやって、あとは手を抜くようになっていきました。

 

酷い場合なると、露骨にサボって全然仕事しない奴もいましたよ。

まあ頑張っても搾取されるだけですしね。仕方ないと言えば仕方ない。逆に今まで搾取されてきた分、少しぐらい休ませろって感じですしね。

 

とは言え、こういう社員ばっかりになってくると会社としてはマズイです。働かない人ばかりになってしまっては会社は機能しなくなります。売上だってあがらない。

 

いよいよ経営的にもヤバくなっていきましたが、しかし従業員には危機感なんてありません。同じようにダラダラ働き続けます。

 

なぜなら、みんな会社の経営状況なんてどうでいいと思ってましたからね。なんなら「早く潰れて欲しい」ぐらいに思ってますから。

 

そんなダラけた雰囲気の中、会社の業績は悪化の一途をたどっていきました。

3.社長からの干渉が増える

みんなは「仕事なんてどうでもいいや」と思っていますが、社長だけは売上が下がったことに焦り始めました。

今まで社員から吸い上げてきたお金での贅沢してきたのに、それができなくなるわけですからね。そりゃ何とかしようとしてきます。

 

ただ、ここまで会社を悪化させるような社長ですから、焦ったところで出来ることは何もありません。

  • 先を見通す力もない
  • 的確な意思決定もできない
  • 事業を成功させる知識やスキルも全くない

このようなダメ社長が最後にできることと言えば、社員にハッパをかけるぐらいです。

ときには怒鳴り散らし、ときには褒め倒し、あの手この手で社員にヤル気を取り戻させようとしてきました。

 

無駄なミーティングも増えました。改善策を立てるわけでもなく、ただ精神論や根性論を押し付けてくるだけの意味のないミーティング。

 

でも何を言っても、もう手遅れです。社長の言葉は社員の耳には一切届きません。完全に腐りきっていますから。

 

それが分っていない社長だけが、一生懸命に社員との話し合いの場をもうけ、干渉しようとしてきます。

4.社長が無駄遣いしなくなる

今までは社員を怒鳴りつけ、脅していれば、とりあえずは働いてくれていた社員たち。しかし完全に見限られた今となっては、それも通用しません。

 

会社が潰れても困らない、むしろ潰れて欲しいと思っている。そんな社員ばかりですから、もう何をしても無駄です。業績はさらに悪化し、いよいよ倒産を待つだけの状態となります。

 

社長もそれを悟ったのか、今まで散々してきたお金の無駄遣いをしなくなりました。キャバクラに行く回数も減り、ブランド物の買い物もしなくなった。

当然の流れです。収入が減れば支出を減らすしかありません。

 

というか、ここまでの状態にならないと分らないものなんですかね?

ここへきてようやく行動を変えるなんて遅すぎでしょ。

 

もっと早くに打つべき手が他にもあったはずなのに、そこに気付かない社長だからこその結果でしょうね。

社長があまりにも愚鈍すぎて、会社の倒産はなるべくしてなったと言えるでしょう。

5.そして誰も居なくなる

会社が潰れるのはもう時間の問題ですが、それまで待てない社員は次々と会社を離れていきます。

このまま泥船に乗っていても沈むのは目に見えている。それなら少しでも早く脱出しようというわけです。

 

当然、社長は引き止めようとしますが、心が完全に離れた人間には何を言っても響きません。

「給料体系を変える」

「残業を減らして休みも増やす」

どう言われようと社長の言葉を信じる者は誰もいない。今までさんざん人をあざむいてきた報いですね。

 

何の魅力もない、働くことに意味を感じられない会社に残るわけがありません。

そして残りの社員も今回一斉に辞めることになり、会社には社長以外に誰も居なくなるのでした...

潰れる前兆を感じたら今すぐ会社から逃げる準備を

どうでしょうか?

以上が、倒産を目の前にした会社の雰囲気が移り変わった様子です。

 

まず、社長の悪口が公衆の面前で行われるようになったら、その会社は終わりです。

トップの人間が社員に信用されていないというのは組織として致命的。次第に従業員の心が離れていき、やがて業績が傾いていくのは目に見えています。

 

仮に社長が慕われていなくても、優秀な社員がいれが業績が上向くこともあるかもしれない。しかしその状況を維持できるのは、わずかな間だけです。

 

優秀な社員であればあるほど、バカな社長からはサッサと離れていきます。もっと自分が活躍できる場を求めて新天地へ羽ばたいていく。

 

そうすると、会社に残るのは凡庸な社員のみ。他の会社じゃ通用しないので仕方なく残っている人間だけとなります。

その先は業績の悪化。給料は下がり、労働時間は長くなるというブラック企業化が進みます。そしてやがては倒産です。

 

あなたの会社も、ウチの職場と似た雰囲気にあるのなら、かなりヤバい状態です。

会社と一緒に心中する前に逃げ出すことをお勧めします。

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