社畜が教える辛い飛び込み営業を乗り越えるコツ

飛び込み営業やめたい ブラック企業

うちの会社は営業会社です。しかも飛び込み営業がメイン。

上司からは毎日のように、売れ、売れ、と圧力をかけられます。

 

いや~、飛び込み営業って本当に辛いですよね。マジつらい。

日々メンタルは削られていくし、肉体的ストレスもハンパない。

 

正直、こんな仕事はサッサと辞めたいところだけど、辞められないのが会社員の悲しいところ。給料ないと生活できませんからね。

 

あなたも辞めたいと思いながらも仕方なく仕事を続けてはいませんか?

「辞める」という選択肢を選べない以上、無理にでも続けるしかないわけですが、それにしても飛び込み営業は辛すぎます。

無理がたたればそのうち心が病んで廃人になってしまいます。それだけは避けたい。

 

今回はブラック企業を長年務めあげたプロ社畜である僕が、飛び込み営業の辛さを軽減する方法を紹介します。

仕事が辛いけど続けるしかない。

そんな方の参考になればと思います。

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飛び込み営業が辛い理由

何事も対策を立てる前には、その対策を立てないといけない原因を知らなければなりません。

「飛び込み営業が辛い」と一言で言っても、その辛さにはいろんなパターンがありますからね。

そのパターンごとに対策も違うわけです。

まずは飛び込み営業が辛いとされている理由を紹介します。

理由1.上司からの圧力が辛い

営業がきつい理由の1つとして、まずは上司からの圧力があげられます。

というか、ほとんどの人がこれが1番じゃないかな。

 

売れ、売れ、の毎日。売れなければ上司からの叱責。本当きついですよね。

ノルマに追われて目標数字が達成できなかったら怒鳴られる。やってられないですよ。

 

うちの会社はガチのブラック企業なので上司からの叱責は日常茶飯事でした。それどころか鉄拳制裁さえ当たり前でした。

 

そんな職場環境だとマトモな精神状態じゃいられません。

ストレスで寝られないし、会社に行きたくなさ過ぎて、夜通しで時計を眺めて出社時間までのカウントダウンをしてたこともあります。

あのころは本当に心が壊れそうなところまで追いつめられていました。

 

冗談じゃなく、会社や上司からの圧力は社員を殺しかねません。

まず最初に何とかしたい原因の一つです。

理由2.顧客からの冷たい態度がきつい

飛び込み営業がお客さんから歓迎されることはありません。

望んでいない人間が急に来るわけですからね。むしろ嫌がられることが大半です。

冷たい態度をとられることは当たり前。相手からキレられることだってあります。

 

そんなむき出しの嫌悪感を受け続けると、やっぱりへこむわけです。自分が価値のない存在に思えている。

 

こういった顧客からのきつい態度も飛び込み営業が辛い理由のひとつです。

朝から晩まで人の敵意と向かい合わないといけないなんて本当につらすぎる。

会社では上司から責められ、外に出てもお客から責められ、飛び込み営業って命を削る仕事だといっても大げさじゃない。

理由3.人と話すのが苦手で営業に向いてない

人のコミュニケーション能力には個人差があり、人と話すのが苦にならない人と苦手な人がいます。

 

僕は人と話すのが苦手な方で、ちょっとした世間話ですら上手く続けることができません。

そんな人間ですから営業は本当に苦痛でした。

 

だって何を話していいか分からないんですもん。客を前にいつもパニックでした。

 

苦手な作業を強制的にやらされるのってマジできつい。罰ゲームをずっとやらされている感覚。

 

訪問先のインターホンを押す瞬間が本当に嫌でした。ピンポン鳴らした後も心の中で「お願いだから出てくるなよ~」て思ってた。

 

自分で訪問しといて留守でいて欲しいなんて矛盾してるんですけど、苦手なことを無理やりやらされるとそんな気持ちになってくる。

理由4.頑張っても成果につながらない

はっきり言って飛び込み営業なんて時代遅れの手法です。いまだに続けている会社はほとんどありません。

 

何の戦略もなく、とりあえず手当たり次第にまわっていく手法ですからね。

無駄も多いし効率的とは言えません。ゆえに頑張っても成果が出にくいです。

 

この「結果につながらない」ということも飛び込み営業の辛いところ。

ドアを叩いても叩いても断られ続けて結果が出ない。これじゃあモチベーションも下がります。

 

せめて売上があがればいいんですけどね。辛いうえに成果も出ないんじゃあ「俺って何やってるんだろう」て気持ちになります。

営業のストレスから身を守る2つのアプローチ方法

さて、飛び込み営業が辛い理由を4つあげてきましたが、これらは大きく分けて2つのグループに分けることができます。

それは「自分ではどうしようにもないこと」「自分の行動次第で改善できること」の2つです。

 

先ほど上げた例で言うと、自分ではどうしようにもないことが

  • 理由1.上司からの圧力が辛い
  • 理由2.顧客からの冷たい態度がきつい

にあたり、自分の行動次第で改善できることが

  • 理由3.人と話すのが苦手で営業に向いてない
  • 理由4.頑張っても成果につながらない

にあたります。

自分の行動で改善できる辛さへの対策

まずは自分で変えられることから説明しましょう。営業に向いてない、成果が出ないといった辛さへの対策です。

 

では最初に営業が向いてないと思っている人へのアドバイス。

 

営業が向いてない人って、その苦手意識を克服しようとする人が多いと思うんですよね。

でもその意識を克服する必要はありません。はっきり言って苦手なままでいいです。

 

実際に僕はいまだに接客が不得意ですが、昔に比べて営業が苦痛ではなくなりました。

ドアのインターホンを鳴らすことすらストレスでしたが、いまでは何の抵抗もなくドアを叩けます。

 

ではなぜそうなったか。それは自分で営業のマニュアルを作ったからです。

営業マニュアルを作ると人と話すことが楽になる

あなたが「自分が営業に向いていない」と思う理由はなんですか?

僕は今でも自分が営業に向いていないと思っていますが、その理由は

  • 相手と何を話していいか分からない
  • 向こうの質問にうまく答えられない
  • 会話が続かず間が持たない

というものでした。つまりコミュ力が圧倒的に足りてないんです。営業以前に人と話すことができない。

 

しかしそんなコミュ障を解決する方法が一つあります。それは営業マニュアルをつくることです。

 

あらかじめ顧客と話す内容をマニュアル化して準備しておけばいいんです。

あとはそれを客前で読めばいいだけですからね。

 

極端に言えば人前で本を読むのと変わりません。

本を読むのに「何を話していいか分からない」とか「会話が続かず間が持たない」という人はいないでしょ?

だって書いてあることを読めばいいだけですから。

 

唯一、相手の質問への対応だけは経験が必要ですが、それも新しい質問が出たときに答えをマニュアル化していけば解決していきます。

そのときは答えられなくても言葉の引き出しを増やしていけば、ほとんどのことは対応できるようになっていきます。

 

僕は営業トークをすべて文字に書き起こし、それを客前でスラスラと話せるように何回も読んで徹底的に覚えました。

お客さんが出てきたらマニュアルを読むだけ。このように営業を単純作業化することで苦手意識がなくなり「うまく話せなかったらどうしよう」というプレッシャーもなくなりました。

 

あなたも営業に苦手だと感じるのなら、お客さんと話そうとせずに「マニュアルを読むだけ」に徹してみてください。

繰り返し言いますが「話す」のではなくて「マニュアルを読む」です。人と上手く話せない人はこの方法だけで精神的にすごく楽になります。

結果を出している人のやり方を真似する

さっきも言いましたが飛び込み営業はもはや時代遅れの方法です。

顧客のニーズも考えず、手当たり次第に現場を叩いていくやり方は非効率で結果も出にくい。

 

頑張っても頑張っても結果に結びつかなければ落ち込んでしまいますよね。

でも結果が出ていないのは飛び込み営業のせいですか?

同じ飛び込み営業をやっているのに結果を出している人はいませんか?

 

いるのなら答えは簡単です。その人のマネをすればいいんです。

  • 話し方
  • 表情
  • 立ち振る舞い
  • 現場のまわり方

全部、完コピするぐらいのつもりで真似てください。

まったく同じようことができるようになれば、同じ結果が出るはずです。

 

「でもあの人は自分と違ってセンスがあるから」と思って諦めていませんか?

人の真似をするのにセンスなんて必要ありません。一から考えたり作り出すのではなく、すでにあるものと同じことをすればいいだけですから。

 

あなたには口がないわけでもないし、手足が動かないわけでもありません。

「右手を上げよう」と思えば上げられるし、「おはようと言おう」と思えば言えるわけです。

他の人と同じ動作ができる性能を持ち合わせているわけです。

 

確かに100%完全にコピーをするのは不可能だし、同じことをしているようで個人によって多少の違いがあるのは間違いありません。

でも出来る人に行動を似せることによって、似た結果に近づけることは可能です。

 

「自分には才能がないから」と、やろうともせずに諦めないでください。

出来る人の真似をする、仕事のやり方を盗む。

これであなたの結果も違ってくるはずです。

 

もし会社に成果を上げている人が一人もいないのなら、もうその会社には見切りをつけて転職した方がいいです。

誰も結果を出せていないということは、会社のやり方がそのものが間違っています。そんな会社に将来はありません。

自分ではどうしようにもないことへの対策

上司からの圧力、顧客からの冷たい態度。

飛び込み営業の辛さはこの2つが大半を占めていると思いますが、悲しいことにこれらは自分自身では変えられません。

 

人は他人の行動をコントロールできません。自分の望むように行動させるなんてことはできないんです。

怒鳴る上司はこちらが何をしても怒鳴るし、キレる客はこちらが何をしてもキレます。

 

なので上司や客を変えようとすることは最初から考えない方がいいです。どうしようにもないことに労力を使っても疲れるだけ。

 

ではどうするのか?

もうこれは精神論になってしまいますが、自分の心の持ちようを変えてストレスを軽減するしかありません。

上司を人間だと思わなくていい

僕の会社はブラック企業で上司から怒鳴られることは毎日のようにありました。

「バカ」「無能」「殺すぞ」なんて暴言はしょっちゅうでした。

 

このような罵詈雑言を浴びせられて一時はうつ状態のようになってしまいましたが、ある時から心のダメージを受けなくなりました。

なぜかというと「上司の話を聞かなくなったから」です。

 

入社したての僕は、それがただの暴言であろうと上司の言葉を真面目に受け止めていました。

「僕がダメなんだ」

「自分ができていないから言われるんだ」

そういって自分を責めていました。そしてだんだんと心が病んていったんです。

 

でもあるときから上司の話を聞かなくなりました。

聞かなくなったというか相手を人間だと思わなくなったんです。

 

相手を人間だと思うと、なまじ言葉が通じるからその言葉に傷つけられます。

でも言葉が通じない動物だと思えば傷つきません。

だって犬に吠えられてメンタルやられる人なんていないでしょ?

 

真面目な人ほど心が傷つきやすいです。相手の言葉を受け止めてしまうから。

 

あなたも上司の話を真面目に聞き過ぎていませんか?

クソ上司の言葉なんて右から左でいいんです。真面目に聞かなくていい。

 

暴言を吐かれたら「また犬がキャンキャン吠えているな」ぐらいに思っておきましょう。

そうすればグッと気持ちが軽くなります。

お客さんとは別人格で話す

僕は営業中は自分のことを自分だと思っていません。

自分のことをお客さんの前でマニュアルを読むだけのマシンだと思い込んでいます。

 

先ほどの話の繰り返しになりますが、他人の言葉をまともに受け止めると自分の心が傷つきます。

なので僕は嫌な客から浴びせられた言葉は自分に発せられた言葉ではなくマニュアルマシンの方にかけられた言葉だと思っています。

 

なんちゃって2重人格のようなものですね。「今、話しているのは別人格の誰かだ」と思い込むことで、本来の自分を守るんです。

 

お笑い芸人にはオンとオフがあって、客前とプライベートとでは人格が変わると言いますよね。それに近いものだと思います。

 

お客さんの前に立ったら別人格スイッチをオンにして自分の感情スイッチをオフにする。

そうすることで自分のメンタルを守ることができます。

辛いのを我慢し続けないでください

飛び込み営業が辛いと感じないコツを紹介してきましたが、これはあくまで一時しのぎでしかありません。

ストレスを軽減させる対策ではありますが、軽減させるだけで何も感じなくなるわけではありませんからね。

辛い仕事を続ければやがては心が壊れます。

そうなる前に逃げ出す準備をしてください。

今の時代に飛び込み営業をやる会社なんてマーケティング能力のないダメ会社でしかありません。

辞められなくて今は仕方なく働いているかもしれませんが、将来に向けて準備はしておきましょう。

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