社会人たるもの、徹夜の一度や二度は誰もが経験したことがあると思います。
仕事にはトラブルがつきものですからね。
- データが消失した
- システムが動かなくなった
- 得意先からクレームがでた
起きてしまった問題を乗り切るべく、夜通し働くというのは会社員だったらみんなが通る道でしょう。
しかしこの徹夜。
当日はまだ我慢できますが、大変なのが翌日の徹夜明けのときです。
なにせ寝てない状態で、ぶっ通し仕事するわけですからね。そりゃキツイですよ。
頭はフラフラするし、体はダルいし、まぶたはピクピク痙攣して止まりません。体調ボロボロの状態で働かないといけない。
寝てないからと言って、甘えさせてもくれませんしね。ミスすれば叱られるし、休ませてくれるわけでもない。このキツイ状態を自分で乗り切るしかありません。
残業がデフォルト化して帰りが午前様になる我が社では、徹夜をさせられることも珍しくありません。もはや不眠で働くのは慣れっこです。
今回は幾度ものオールナイトを経験してきた社畜の僕が、徹夜明けの状態で、どのように次の日の仕事を乗り切るのかをご紹介します。
残り少ない体力を効率的に使って、やり過ごす術についてお話ししましょう。
徹夜明けの仕事を乗り切るための一日の過ごし方
ロクでなし社長がトップを張る我が社では、トンチンカンな指示に振り回されることがよくあります。言うことがコロコロ変わるので、今までの作業が無駄になることもしょっちゅう。
そのくせスケジュールは厳守しないといけないんですよ。なので間に合わないときは必然的に徹夜を強いられることになる。
徹夜明けを乗り切るポイントは
- わずかな体力を少しでも回復させておく
- 力尽きる前に重要な仕事は済ませる
- いざという時の目覚まし法を準備する
以上の3点です。そしてこのポイントを基準にした一日の過ごし方が次の通り。
1.少しでも寝る
まず、寝られる時間があるなら1時間でも数十分でも出来る限り寝ます。
出社時間がせまっていると「今から寝ても中途半端だからこのまま起きていよう」と、そのまま起きて仕事に向かう人もいるかもしれません。
中途半端に寝ると、逆に体がダルくなりますからね。全身に倦怠感が漂う。
でも体がダルいのって目を覚ました瞬間だけです。1日全体のことを考えれば、少しでも寝ておいた方が、あとが楽。
もし「寝てしまったら起きられるかどうかが心配」という人は会社で寝るのも一つの手です。遅刻する心配はなくなるし、通勤時間も睡眠に回せます。
万が一、寝ている姿を上司に見られても、徹夜までして働いていた人間を咎めることはないでしょう。とにかく寝られる時間があったらギリギリまで寝ます。
2.朝日を浴びる
睡眠をとったにしても、起き続けていたにしても、出勤前の時間になったら部屋のカーテンを開けて朝日を浴びます。
人間は朝日を浴びることによって覚醒物質「セロトニン」が体内に分泌され、脳が覚醒します。一日の活動を始める準備をするわけですね。
これは徹夜明けでも一緒です。寝てなくても日光を浴びることで体が目覚て仕事モードに入れるわけです。
朝日を浴びながら、軽く運動するものいいでしょうね。ストレッチなんかがおススメです。
倦怠感が完全に取り除けるわけではないですが、いくぶんか頭がシャキッとしますよ。
3.朝食をとる
朝日を浴びたら朝ごはんを食べます。
朝食をとることで内臓器官が消化のために働きはじめるので、脳が「今から活動を始めるぞー」となるわけですね。
こちらも朝日を浴びるのと一緒で、体が覚醒するきっかけとなるんです。
ただ注意してほしいのが、ただ食べればいいというものではないこと。米やパンなどの炭水化物は控えて、たんぱく質を取るようにしてください。
本来は活動に必要なエネルギーとして必要な炭水化物ですが、徹夜明けの体には不向きなんです。
炭水化物は摂取すると糖分に変わり血糖値が上がります。
血糖値が上がると一時的には元気になったような気になる。しかし糖分が分解された後は血糖値は下がってしまい、体がダルくなるんです。元気になった以上のツラさが待っている。
高タンパクで栄養価のバランスも考えるなら
- ゆで卵
- バナナ
- 牛乳
この組み合わせが朝食としておススメです。ヘルシーな上に手っ取り早く、徹夜明けに適した朝食と言えます。
4.午前中に集中する
さて、体を活性化させてエネルギーを補給したとしても、元々はガス欠の体です。
一時的に仕事モードに入ったとは言え、時間が経つにつれてパフォーマンスは下がっていきます。
集中力は低下し、思考力も鈍る。やがては簡単な計算すらミスるようになっていきます。
言わば時間制限つきの体なんですよ。キャプテン翼の三杉くんのようなもん。
だから重要な仕事は、まだ元気があるうちの午前中にまとめてやってしまいましょう。疲れがドッとくる午後に集中力が必要な作業をするのはキツイです。
徹夜明けの仕事を乗り切るには早期決戦が大事。残り少ない体力を有効に使いましょう。
5.昼食は控えめに
やっと午前中の仕事が終わりました。あとは後半戦に備えなければいけません。
朝食が少量だったのでお腹は減っていますが、空腹を我慢して昼ごはんも少なめに取ります。
沢山ご飯を食べてしまうと、昼食後の睡魔がやってきますからね。ただでさえお腹いっぱいになったときの眠気って半端ないのに、睡眠不足の体ではこれを回避することができない。
午後の仕事を考えて、昼食はおにぎり1個ぐらいしか食べません。体調に差支えのない量にしています。
6.仮眠をとる
昼食は軽くしか食べないのでお昼休憩の時間が余ります。その時間は仮眠にまわして体力回復に努めます。
「たかが数分寝たぐらいで変わらないよ」と思うかもしれませんが、仮眠って短時間でも十分効果があるんですよ。わずか10分の仮眠が夜の睡眠の1時間に匹敵すると言われているぐらいです。
ただ注意しないといけないのが、寝過ぎてもダメということです。
仮眠は長くても30分以内にします。そうしないとと体が本格的な睡眠に入ろうとして、目を覚ましたときの倦怠感がすごいです。数時間はずっとだるい。
仮眠からの寝起きは朝と違ってセロトニンが分泌されません。一度、ダルさを感じると、それがなかなか抜けないんですよね。なので体が本格的な睡眠に入る前に目を覚ますようにしています。
7.カフェインと取る
午前中はセロトニンの働きにより脳が覚醒されている状態でしたが、午後になるとその効果も切れてきます。このあたりで一気にキツさが倍増してきます。
なので、このへんでカフェインを摂取し、ブーストかまします。
やっぱり眠気にはカフェインですよ、カフェイン。
エナジーなんちゃらもいいかもしれませんが、あれも結局はカフェインが効いてるだけですからね。
午後の仕事に入ったら、仮眠明けで若干ボーっとしている体に濃いめのコーヒーを流し込む。そして残りの業務を片付けてしまいます。
タイムリミットは夕方4時ぐらいまでですね。それ以降になるとキツ過ぎて、もはや起きてるんだか寝ぼけてるんだか分らない状態になってしまう。まだ頭が使い物になるうちに、ガーッと作業を終わらせます。
ここでの注意点はカフェインを取り過ぎないこと。
カフェインは即効性あるし一気に目が覚めるので、ついガバガバ飲んでしまいがちです。でもコーヒーは飲み過ぎると、カフェインの副作用でめまいや吐き気がしてくる。焦燥感にかられ、意味もなくソワソワしたり、ドキドキして集中できなくなってしまいます。
カフェインの摂取量は400mg以内が目安です。コーヒーカップ一杯には約100mgのカフェインが含まれているので、飲むのは4~5杯ぐらいまで。
また、コーヒーは飲めば飲むほど効くというわけじゃないので、時間配分を考えてバランスよく飲むことも重要です。
カフェインの効果は4~6時間ほど維持すると言われているので、一杯飲んだら時間をあけてからおかわりをします。
8.雑務をこなす
夕方5~6時頃にもなると、頭も体もポンコツです。もう何をする気にならない。
ということで、この時間帯はボーっとしながらでも出来る作業を行います。データ入力とか書類の整理とか、何も考えずにダラダラとできる単純作業です。
そうしながら終業時間まで惰性で乗り切るだけ。仕事をしてるフリしながら時間が早く過ぎるのを待ちます。
以上が僕の徹夜明けの仕事の流れです。
ポイントをまとめると
- 体内時計をリセットして脳を覚醒させる
- 重要な仕事は午前中で終らせる
- ところどころカフェインでブーストさせる
以上の3点です。このやり方で社畜生活をなんとか踏ん張っています。
仕事中の睡魔にはこう立ち向かえ!徹夜明けの眠気覚まし4選
さて、徹夜明けの仕事の乗り切り方をご紹介しましたが、これを実践したからと言って楽になるというわけじゃありません。
何もしないよりかはマシというだけで、やっぱりキツイのはキツイです。気絶しそうなぐらいの睡魔に襲われることもある。
次に仕事中に突然眠気がやってきたときの対処法も紹介します。
眠気覚まし1.スクワット
頭がボーっとするときや体がだるいときは筋トレがおススメです。中でもスクワットは全身の筋肉を使うので眠気覚ましに最適。
脚を肩幅と同じぐらい広げて、ゆっくりと腰を下げていき、膝が90度まで曲がったら、今度はゆっくりと上げていきます。
この”ゆっくりと上下する”のがポイントで、動きをスローにするほど体に負荷がかかって良い運動になります。
僕は1回するのに10秒ほどかけます。これを10回もすれば頭がシャキッとする。
ただやり過ぎると体が疲れてしまうので、自分の体力に合った回数で行いましょう。
眠気覚まし2.ホラー動画を見る
意外と知られてないのが、ホラー動画が良い眠気覚ましになるということ。
youtubeなどで怖い動画やスプラッターシーンなどを見てみましょう。できるだけビビるやつがいいです。
人間はビックリしたり、ドキドキしたりすると目が覚めるもの。恐怖で眠気なんてぶっ飛びますよ。
眠いときはパソコンで仕事しているフリをして、しれっと動画を見ましょう。
眠気覚まし3.パズルゲームをする
ホラー動画と同じで、パズルゲームも意図的に目を覚ます状況を作るのに役立ちます。
頭も使うし、時間切れなど感情を揺さぶるシーンが沢山ある。ハラハラして頭がシャキッとします。
ただネックなのがデスクで堂々とできないというところ。ゲームをしているのを上司に見られるわけにはいきませんからね。
隠れてプレイする必要はありますが、目覚ましとしては割と有効な手段です。
眠気覚まし4.カフェインの錠剤を摂取する
先ほども言いましたが、やっぱり眠気にはカフェインです。最も手っ取り早く、且つ効き目もあるので徹夜明けの体にとっては必需品です。
しかしカフェインを取るにしてもコーヒーでは眠気が治まらない場合もある。そんなときはカフェイン錠剤を直接摂取しましょう。
僕が愛用しているのは『エスタロンモカ』という錠剤ですが、普通にドラッグストアに売っているので簡単に手に入ると思います。
ただこのエスタロンモカはコーヒーよりもはるかに強力なので、副作用にはご注意ください。飲みすぎると動悸が止まらなくなり、具合が悪くなっちゃいます。
使用上の注意をよく読み、用法・用量を守ってお使いください。
徹夜明けの仕事が習慣となっている会社は辞めるべし
会社に勤めていると、思いもよらないトラブルが発生して、どうしても徹夜しないといけないことがある。イレギュラーはどこの会社にもあるものだから、それはしょうがない。
でも無理なスケジュールを進めて、その結果、徹夜してでもこなしていくスタイルが習慣化しているような会社だったら、そんな会社は転職を考えた方がいいです。
そういう会社って決まって経営者の頭が悪いんですよね。非効率なやり方を長時間労働でカバーしようとする。だから徹夜が当たり前になってくる。
その上その効率の悪さを改善しようともしません。ただ現場の人間をコキ使えばいいと思っているので、やり方を変えようとしないんです。
そんな会社で働いていてもロクなことにならないです。僕のような社畜になっちゃいますよ。
今回は徹夜明けの仕事の乗り切り方をご紹介しましたが、これはあくまで非常時の対処法としてお話ししたもの。
この方法を日常的に使わないといけない会社で働いているのなら、今後のことをしっかりと考えた方がいいかもしれません。
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