会社を辞めたときにもらえる退職金。
これから収入が無くなるというときに、まとまったお金がもらえるのはありがたいですよね。
老後の生活や就活の計画を立てるとき、この退職金を当てにしている人も多いと思います。
何十万、何百万というお金が人生に与える影響は、決して小さくない。
でも気を付けてくださいね。
勤めている会社が零細企業のような規模の小さいだった場合、退職金がもらえない可能性があります。
会社を辞めたとたん収入ゼロ。老後の予定も就活の計画もパーになりかねない。
零細企業の福利厚生を完全に信用するのは危ないです。ワンマン社長の一存で、その内容がコロコロ変わることがあるからです。
将来のことを考えるのなら、自分自身でお金を貯めていくしかありません。会社に依存していては大変危険です。
零細企業は退職金が出ないと思っていた方がいい
ハッキリ言って、勤め先が小さな会社なら「退職金は出ない」と覚悟していた方がいい。それを当てにした将来設計をせずに、初めから無いものとして計画を立てた方がいいです。
「もらえるもの」と思って暮らしていると、いざもらえなかったときヤバいですよ。
- 貯金もしていないので生活が一気に困窮する
- 直近の食費すら無いので辞めたくても辞められない
このような事態におちいってしまいます。
「そんなのブラック企業だけの話でしょ」と思うなかれ。退職金が出ないのは零細企業ではよくあることなんです。
小さい会社は退職金制度そのものがない場合が多い
あなたの会社の就業規則には、退職金についての規定がちゃんと書かれていますか?
もし記載がないのなら、もらえない可能性はかなり高いです。
そもそも退職金制度をどうするかは、別に労基法などで決まっている分けでありません。その企業ごとに判断にゆだねられているんです。
就業規則に書かれていないということは、特には決まっていないということ。つまり、出しても出さなくても、会社の自由だということです。
規模が大きな会社だったら雇用の仕組みがしっかりしているので、退職金が出ないということはないでしょう。
でも社員が数人しかいない零細企業だと、従業員の雇い方も適当な場合が多いです。そのときの社長の気分で、会社のルールが変わったりもする。
ぶっちゃけ、そのような会社が退職金を出すと思います?
資金に余裕があるわけでもない。ちょっとしたことで一気に業績が傾きかけない会社です。そして社長の一声で全てが決まるような会社ですよ?
社長の立場で考えて見てください。
出しても出さなくても、どっちでもいいんだったら、出すわけないと思いませんか?
お金に余裕がない零細企業の社長が、わざわざ損になるようなことをしてくれるとは思えません。
中には人の良い社長さんで、そのあたりをしっかりしてくれる人もいるかもしれない。
でも零細企業や中小企業などの規模の小さい会社の社長って、本当にクズ率が高いんですよ。横柄で傲慢で、人間性のかけらもない人が多いんです。
今の社長の態度だけで「ウチの社長は社員のことを考えてくれてるよ」なんて思っちゃダメですよ。社長の本性は、会社を辞めるときに出ます。
働いているときは”お金を生むマシーン”だから、手厚くはしてくれるでしょう。でも辞めるとなったら優しくしても意味がないので手のひらを返す人もいます。
「辞めるときに揉めた」という話は、少人数の会社ではよく聞くこと。普段の様子から「大丈夫だろう」と信用していると、痛い目を見ることになります。
零細企業は倒産する可能性も高い
規模が小さい会社は、退職金どころか今後の給料がちゃんと支払われ続けるのかも怪しい。
時代の移り変わりが激しい昨今、零細企業は会社を存続させていくだけでも一苦労です。経営が厳しくて、給料が遅延している会社の話とかもよく聞きます。
社長がどうこうという以前に、零細企業は単純に退職金を払う余裕がないケースもあるんです。退職するまでに会社が存続しているかどうかも分らない。
独自の技術やノウハウを持っている将来性のある会社ならいいですが、そうじゃないのなら会社自体が無くなることも想定に入れておかないといけません。
退職金うんぬんより、定年まで働き続けられるのか?というところから心配しないといけない。
正に鬼畜!ブラック企業の退職金事情
実際に、ワンマン社長が経営する零細企業の退職金事情がどのようなものか、お話ししましょう。
これはウチの会社の話なんですが、中々エグイことになってます。心して聞いてください。
退職金の積み立てを給料から天引きする
ウチの社長は従業員から搾取することしか考えていないので、今まで退職金制度なんてありませんでした。ところが、どこかの知り合いに何かを吹き込まれたのか「ウチも退職金を出そう」ということになったんです。
ちょっとホワイト企業っぽいこともしてみたくなったんでしょうね。まあ、いつものように思い付きで退職金を出すことになったんですね。
しかし出すのはいいとして、問題はそのお金をどこで確保するかですよ。ただの落ちぶれたブラック企業であるウチの会社には、辞めていく社員にまでお金を出す余裕はありません。
そこで奴が発案したのが『給料からの天引き』です。なんと退職金を会社が負担するのではなく、毎月の給料から天引きしてそれを積み立てるというんです。
従業員側からしたら、たまったものではありません。強制的にお金を引かれて、それを勝手に会社で保管するというのですから。
社員はみんな「それって何の意味があるの?」て感じです。だったら自分で貯金するよって話ですからね。なんでわざわざ信用できない会社にお金を強制的にプールされないといけないのか。
結局、この退職金制度は既存の社員には採用されることはなく、新しく入った人間に対してだけ行われることになりました。
こうして「知らないうちに給料から引かれて、本人に代わって会社が積み立ててあげる」という意味不明な制度がスタートしたんです。
退職者に因縁をつけて未払いで押し通す
給料から強制的に天引きして、その積み立てたお金を退職金に回すというだけでも結構なトンデモ話なんですけど、話はそれだけでは終わりません。
なんと退職金の支払いには条件があり、それを満たさない場合はお金を払わないというのです。
その条件とは『勤続年数の長さ』です。
- 勤続年数が1年未満の場合は退職金は支払われない。
- 3年以下の場合は受給額は5割減となる
- 5年以上勤続している場合のみ、満額支払われるものとする。
これらの条件にしたがって、退職金を支払うこととなりました。
これって本当に意味が分からないですよね。
そもそも給料から天引きしたお金なんですよ?
それを勤続年数が短いから支払わないって、それってだだの横取りやん。
社員に寄り添うかのように見せかけて、最後はしっかりと搾取する我が社の退職金制度。やはりウチの社長は期待を裏切らないクズですね。
ワンマン社長の零細企業には要注意です
このように、小さい会社のワンマン社長のもとで働いている人は気を付けてくださいね。
会社のルールが社長の気分で変わるので、ちょっとしたことがきっかけで「退職金は廃止」なんてことになりかねない。
そもそも制度自体が無いケースも多いですからね。どちらにしろ貰えないことを想定して人生を歩んだ方がいい。
自分の身を守れるのは自分だけ。信用が置けない会社に就職してしまった場合は、自分で貯蓄して将来に備えましょう。
コメント