ウチの会社の社長はろくでなしです。
社員をモノ扱いするわ、そのときの気分で怒鳴るわ、言うこともコロコロ変わって周囲の人間を振り回す。
はっきり言って経営者の器じゃありません。
雇われている立場なので仕方なく指示には従っていますが、心の中では「こいつ頭おかしいんじゃねーか?」と常日頃から思ってる。
でも世間のサラリーマンの愚痴を聞いてみると、頭のおかしい社長ってそのへんにゴロゴロいるみたいですね。
「ウチの社長クソだな!」と思ってるのは僕だけじゃないみたい。
聞くところによると、経営者の人って発達障害の人が多いらしいです。
経営者にありがちな「自分勝手」「わがまま」「気が短い」という特徴は、発達障害の人が持つ性質そのものなんだとか。
このような話を聞くと、一つの疑惑が浮上してきます。
その疑惑とは「ウチの社長も発達障害じゃね?」ってことです。
ちょっと気になったんで調べてみたんですよ。そしたらその疑惑は確信へと変わりました。
ウチの社長は発達障害です。間違いない。
調べてみた結果、その特徴がめちゃくちゃ当てはまっていたんです。
発達障害と言えどもその種類はたくさんある
一口に「発達障害」と言ってもその症状はいろいろあります。先ほど言った「自分勝手」「わがまま」「気が短い」という特徴だけが発達障害の症状ではありません。
主に次の3つに分けられ、それぞれによって見られる特性も変わってきます。
1.自閉症スペクトラム(ASD)
コミュニケーション能力に乏しく、対人関係を苦手とするのが『自閉症スペクトラム』です。
英名では「Autism Spectrum Disorder」と表記され、その頭文字を略して「ASD」とも言われます。
物事へのこだわりが強く、融通が利かないため、「変わった人」という印象を持たれることも多い。
関心の対象が限られ冷めた態度をとることが多いが、気になることに対しては異常な固執を見せることもある。
参考:新潟大学 長澤研究室
2.学習障害(LD)
読む、書く、計算などの学習に必要な能力に問題があるのが『学習障害』です。
英名の「Learning Disabilities」を略して「LD」とも表記します。
発達障害と聞くと、この学習障害を連想する人も多いのではないでしょうか?
いわゆる「勉強ができない人」です。
しかし勉学がまったくダメというわけではなく、
- 読むことはできるけど書くことは苦手
- 算数は苦手だけど社会は得意
というように、得意・不得意に偏りがあるケースが多いです。
参考:文部科学省
3.ADHA(注意欠陥・多動性障害)
「集中力がない」「物忘れが激しい」「思いつきで行動する」というように、注意力が散漫で後さきを考えずに行動してしまうのが『ADHA』です。
感情や行動を自分ではコントロールできないので、周囲との人間関係が上手くいかないことが多い。
参考:大人のためのADHA
ウチの社長にどんぴしゃで当てはまったのがこのADHAでした。
その特徴を見ると「これって社長のことを言ってるんじゃないの?」と思わされるレベル。
おそらく、世の経営者に多く見られる発達障害の症状もADHAだと思います。
そもそもコミュニケーションが苦手だったり、基本的な勉強ができなかったら経営者にはなれませんからね。
てことで、今回はこのADHAに焦点を絞って、その特徴を当てはめてみました。その結果は次の通り。
社長に当てはまるADHAの特徴
ネットで調べてみたところ、ADHAの特徴としてよく上げられるのが次の10点。
あくまでネットの情報なので信ぴょう性に欠けますが、いろんなサイトを調べてできるだけ真実に近い情報を集めてみました。
1.落ち着きがなくソワソワしている
ウチの社長は落ち着きないですねー。止まったら死ぬの?と思うぐらい。
デスクに座ってるときもじっとしてられず、しょっちゅう貧乏ゆすりしています。
いつもソワソワしてるので、見ているこっちが落ち着かなくなる。
車に乗っていても、意味もなく窓をコツコツ叩いたり、ダッシュボードの上に足を乗っけたりする。
いつもどこか動かしていないといられない人です。
ただでさえ一緒にいたくないのに、落ち着きのない様子を見てると、こっちがイライラしてくる。
一緒にいると、本当に疲れます。
2.一つのことに集中できない
集中力も一切ないです。一つのことに時間をかけられない。
例えば会議中も、一つの議題に時間をかけるとその話題に飽きだして、別の話をし出したりします。
挙句の果てには座り続けることすら苦痛のようで、会議を抜け出して「あとはお前らで決めとけ」状態。
同じことを繰り返すような単純作業になると、ほんとに全くできないですよ。
集中力が数分しか続かず、途中で投げ出してあとはほったらかし。
時間をかけて一つのことを成し遂げるということができないんですよね。
意識があっちいったり、こっちいったりして、結局、全部が中途半端に終わります。
3.思いつきで行動する
思いつきはハンパないです。
「ちょっとは後のことを考えろよ」と言いたくなるぐらい見切り発車で行動します。
それも自分で責任をとるんだったらいいんですけどね。
やるだけやって、面倒なことになったらそれを部下に押し付けてくるから始末が悪い。
全部が行き当たりばったりで、何の考えもなしに指示してくるから周囲の人間は大変です。
安易な思いつきで「あれをやれ」だの「これをやれ」だの、振り回される人間の身にもなれって。
それを本人が「行動力」と勘違いしているから救いようがない。
- 思いつき
- 見切り発車
- 行き当たりばったり
これらはウチの社長のためにある言葉です。
4.感情が不安定・キレやすい
めちゃくちゃ気が短いです。
僕らからしたら見慣れた風景ですが、知らない人が見たらドン引きするぐらいのテンションで怒り狂います。それもすげーくだらないことで。
- 表情が気に入らない
- 話し方が耳障り
- あいさつの仕方が暗い
それぐらいクソどうでもいいやんけ、と思うようなことでギャンギャンキレる。
「このクズが!」
「お前、頭悪すぎだろ!」
「そこまでいくと病気だな!」
このような暴言は日常茶飯事です。
あれほど自分の都合だけで他人に悪意をぶつけられるって、逆に感心するわ。
5.空気が読めない・人の話をきかない
自分の意見を押し通すことしか考えてないので、人の話は一切聞きません。
こちらの意見を言おうものなら、食い気味で言葉をかぶせてくる。
「それは違う」
「お前は間違ってる」
「だからお前はダメなんだ」
否定しかしてこないから、面倒くさくてもはや反論する気にもならない。変に反感を買ってキレられても嫌だしね。
もちろん空気を読むなんてことはしませんよ。
なんせ彼は偉い偉い「社長様」だから。
空気読む必要なんてないだろ、なんて思ってるんじゃないかな。
6.自己評価が低い
唯一、これだけは当てはまらないと思う。むしろ本人は自分が一番賢いと思ってるよ。
何かあるごとに「俺って頭いい~」なんて言ってるぐらいだから。その言動自体がすげーアホっぽいけどね。
自己評価は高いです。ちょっと異常なぐらい。
そして他人をすごく見下してます。社員のことを全員バカ扱いしてる。
でも逆に社員は社長のことを一番バカだと思ってるんだけどね。すごく滑稽ですよね。
7.猜疑心が強く、不安になりやすい
これも当てはまる。めちゃくちゃ疑り深いです。
ウチ社長は社員が携帯に出ないと「何で電話に出ないんだ!」とブチギレるんだけど、ちょっと不在が続いただけで「お前も会社を辞めたいのか!?」と怒鳴ってくる。
確かに辞めたいのは本当だけど、何で電話がつながらなかっただけで「辞めたい」という発想になるの?
体調が悪くて会社を休ませてほしいときも、とりあえず出社させる。
そして直接様子を見て、そこで初めて「休んでよし!」となる。
何でもかんでも疑って、誰も信用していない。それがウチの社長です。
8.整理整頓ができない
まったく整理ができません。デスクの上はいつもゴチャゴチャ。
出したら出しっぱなし、かたずけることを一切しません。
またメモを取ることも全くしないんですよね。ただでさえ記憶力が悪いのに。
だから物だけじゃなく、情報なども含めて”何かを整理する”という能力が欠けているんだと思います。
9.独創性がある
独創性はあると思います。
奇抜なアイデアや、常識に縛られない考え方をよく発言しています。
ただ、”悪い意味で”です。
周囲から「さすがだね!」と思われることはなく「なんでそんな発想になるの?」と周りの人間を呆れさせる発言をすることが多いです。
営業に断わられたと報告すると
「会社を清掃しているのおばちゃんに営業をかけろ、そういった昔から働いているおばちゃんが意外と権力を持ってたりするから、そこから攻めていけ」
なんて、とっぴょうしもないことを言い出したり
決裁権のある人まで話を通せないと報告すると
「上の人間に話を通さずに、そいつの個人の責任で契約させろよ。それで利益が出れば、そいつの評価にも評価にもつながるんだから」
と、突っ込みどころ満載のことを言い出したり、とにかく「そんなんで上手くいくわけねーだろ」と言いたくなるようなアイデアを出してきます。
僕たちは、この社長の独創性、豊かで非現実的なアイデアを「ファンタジー」と呼んでいます。
ウチの会社にはこのファンタジーがたくさん溢れています。
10.自分が興味あることはよく記憶している
言うことがコロコロ変わり、3歩、歩けばさっき言ったことを忘れるような記憶力ですが、しょうもないことはめちゃくちゃ覚えています。
「お前はあのときはこう言った」
「これを処理したのお前だろ」
みたいに、昔過ぎて誰も覚えてないようなことを明確に覚えています。
でも実際は、誰も覚えていないことを覚えているっていうのも疑わしいんですけどね。
だって、誰も覚えていないんだから証明のしようがない。
ウチの社長って、本当によくウソをつくんですよ。呼吸をするかのようにウソをつくんです。
だから本人は「覚えている」と言い切っていますが、自分の都合の良い様にウソをついている可能性が高いです。
ということで、これに関してはグレー判定ですね。
結局、社会不適合者ってこと
10個の特徴のうち、8,5個が当てはまるという結果になりました。
もうこれはADHA確定と言っていいでしょう。
ADHAだからといって、全てが悪いというわけではありません。その特徴によって常人より優れたとんでもない結果を残す人もたくさんいます。
ただウチの社長は、そうはならなかったみたいですね。全部が悪い方向へと出てしまったみたいです。
この結果を見て、今まで心の中にあったモヤモヤが、スッと晴れたような気がしました。
異常とも思われるその言動にから「こんな人間ありえないだろ」なんて思っていましたが、ようやく腑に落ちましたよ。
社長の異常性は脳の病気のせいだったんですね。
異常なまでの傲慢さも
異常なまでの自己愛も
異常なまでの傍若無人ぶりも
全部、病気だからだったんだ!
結局、なるべくして経営者になったんでしょうね。だって、改めて見直してみたら、完全な社会不適合者ですもん。
会社員なんて絶対に無理です。逆を言えば経営者にしかなれなかったんでしょう。
あなたの会社でも「ウチの社長、ちょっとおかしいんじゃね?」と思うことがあるなら、一度、ADHA判定を行ってみてはどうでしょう?
理不尽な扱いを受ける原因は脳の病気にあるのかもしれません。
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