求人募集の「社内規定による」という言葉にダマされてはいけない

社内規定 ブラック企業

求人広告を見ていると「社内規定による」と書いていることがありますよね。

「当社規定有」と記載されていることもあり、主に賞与や待遇などの項目に書かれていることが多いです。

  • 賞与年2回(社内規定あり)
  • 住宅手当支給(規定支給)

こんな感じで書かれてる。

 

もしあなたが見た求人広告に、この言葉が書かれている求人募集は注意してください。

「社内規定による」ということは、要は「会社が勝手に決めますよ」ということです。

 

悪質なところになると、内容を明確にしていないことを良いことに、記載していたことを後から無かったことにしてくる会社まであるんです。

 

ウチの会社がまさにそう。

募集要項には「交通費完全支給」「入社祝金あり」というような魅力的な言葉を並べてはいますが、入社してみたら全部ウソでした。

 

私はそんな言葉に騙されてブラック企業に入ってしまったわけですが、あなたも注意しておかないと、ロクでもない会社に入社させられる羽目になるかもしれませんよ。

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「社内規定による」は内容をハッキリさせたくないときに使う言葉です

結局、社内規定としているのは、後からゴマかしがきくからなんですよ。

明確に「2万円支給」と記載してしまうと払わざるを得なくなってしまうので、それらしい言葉で濁しているだけなんです。

規定という言葉であいまいにしておけば、あとから適当に理由を付けて無いことにできますからね。それが奴らのやり方なんです。

交通費を「社内規定による」として支給されなかった

今やどこの求人を見ても交通費支給というのはあたりまえになっていますが、ウチの会社は今まで交通費を出すことは一切ありませんでした。

でもそれじゃあ応募が来ないということで「交通費全額支給」と載せることになったんです。

 

もちろん払う気なんて全くありません。ただ人を釣るためのエサとして載せてるだけ。

それにまんまと引っかかったのが私です。

 

私は車通勤なのでガソリン代が月に6~7千円ほどかかります。それを会社に負担してもらえるとなると、結構、助かる。

 

しかしいざ給料日になってみると、交通費が支給されることはありませんでした。

会社の言い分としては「自転車で通勤できる者に対しては交通費は支給されない」とのこと。

 

自転車で通勤できる者って、家から会社まで距離にして7kmほどあるんですよ。車でも20~30分ほどかかります。

それをチャリで来いよと。車で来るのはお前の勝手だから、それに対して支給できないと言うんです。

 

同僚の中には「お前を車通勤させるために駐車場を一台分、新しく借りた。それで交通費はチャラな」と言われた人もいた。

 

このようにあの手この手で適当に言い訳こいて、交通費を出すことは一度もありませんでした。

マジで詐欺に遭った気分です。

入社祝金で応募者を集めて一切払わないこともあった

さらに最近では、どこで覚えたのか知らないが、社長が「入社祝金を出したら応募が来るんじゃね?」なんて言い出した。

一向に応募が来ない求人を見て、給料とは別に祝い金として10万円支給しようと言い出したんです。

 

今までの経緯から「どうせハッタリなんだろ」なんて思ってましたが、予想通りこれも支払われることがなかったです。しかも1円たりとも払うことがなかった。

 

求人にはでかでかと「入社祝金10万円支給!!」なんて書いてるんですよ。わざわざ目立たせるようにキャッチコピーに入れてるぐらいです。

 

それを全く払わないなんて、どれだけクソなんだよ。せめて半額ぐらいは払ってやれよ。半額どころか本当は10万円払わないといけないんだけどね。

 

しかしここでも出てきたのが社内規定。

社内規定によって、営業成績が基準に満たない者には支払われないとのこと。

 

そんなの会社のさじ加減一つじゃん。達成不可能な数字にしておけば、実質、無いのと一緒です。

自分で言うのもなんですが、こんなロクでもない会社で働いていて、本当に反吐がでますよ。

求人募集で疑問に思ったことは明確にさせておいた方がいい

以上のことから「社内規定による」という言葉ほど当てにならないものはありません。

特に給料に関する部分については、こちらの希望通りに支払われることはほとんどないんじゃないでしょうか。

 

もし、求人を見て気になる部分があるのなら、遠慮せずに明確にした方がいいですよ。

それも具体例を出して「家から7kmのところを車通勤をして、ガソリン代が月に6千円かかるんですが、その場合は交通費はいくらでますか?」と、ここまでハッキリと聞いた方がいい。

じゃないと後からゴチャゴチャいわれて、相手の都合のいいように言いくるめられてしまうことになります。

曖昧にしておくと後で後悔することになります

面接を受ける身としては、お金のことや休日に関しての質問は遠慮してしまうものです。

「休みって月に何日間あるんですか?」なんて聞くと、ヤル気のない奴なんて思われてしまいそうですもんね。

 

ですが、後から後悔しないためにも、疑問に思ったことは入社前にハッキリとさせておいた方がいいです。

 

自分の待遇について質問するなんて当たり前のこと。

それを煙たがるようだったら、そんな会社は最初から入らない方がいいと思う。

 

面接時にあまりにも上目線な対応をしてくる会社が、入社後の社員を大切にするとは思えない。ちゃんとした会社だったら、真摯に答えてくれるはずです。

ブラック企業ほど都合の悪いことは隠したがる

結局は、都合の悪いところを隠したい、上手くダマして入社させたい、と思っている会社が「社内規定」なんて言葉を使うんですよ。

やましい気持ちがなければ、ゴマかさずに公表できるはずです。

 

求人内容について質問をして、もし、その回答が記載内容と違っていたり、あいかわらず言葉を濁すものだったら、その会社は止めておいた方がいい。

 

入社したいと思っている人間に、そのような誠意のない態度をとる会社なんてロクでもありません。ましてや事実と違うことを求人に載せているなんて、あまりに悪質です。

 

あなたも求人を見るときは「社内規定による」という言葉に、十分、注意してくださいね。

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