どの会社にもその会社独自のおかしな習慣が一つや二つはあるのもですが、ウチの会社にはマジで頭のおかしい習慣があります。
その習慣とは、社長から注意や説教を受けたときに頂いた有り難いお言葉をノートに書き記す、というものです。
これだけ聞くと、そこまでおかしい習慣には思えないかもしれません。
しかし、これが中々クレイジーな習慣なんですよ。
普通、ノートの役割って、聞いたことを後から思い出しやすくする為のものですよね。
または情報を整理して、理解しやすくするために使うものだと思います。
しかし、ウチの会社は違います。
社長が社員にノートを書かせる理由、それは...社員を洗脳するためです。
今回は社員のメンタルを崩壊させている、我が社のノートを書く習慣についてお話しします。
こんなことを従業員に強要するウチの社長って、マジで頭いっちゃってます。
もはや罰ゲーム!我が社のおかしいノート地獄の習慣
先ほど紹介したノートですが、会社内では『精神論ノート』と呼ばれていまして、その名の通り社長が発した精神論・根性論を書き溜めていくためのノートです。
ブラック企業が社員を洗脳するために、精神論・根性論を多用することは広く知られているかと思います。
ウチの会社はその精神論をより社員に浸透させるために、ノートを書かせているんです。
まずは社長の言葉に対して、どのように感じたのかをノートに書く
ではこの『精神論ノート』が、具体的にどのような使い方をされるのか説明しましょう。
例えば普段の業務の中で、僕のふとした表情が社長のカンにさわったとします。
少し陰のある表情を見せたばっかりに、社長からの説教がスタートです。
「意識の低さが表情に出ている」
「お前のせいで周りの人間も暗くなる」
「暗い表情がどれだけ迷惑をかけてるか分るか?」
実際ウチの会社では、常に元気を出していないとこのような説教をネチネチ受けます。
で、注意された後は、言われたことに対してどのように考え、どのように反省したかをノートに書けー!となるわけです。
ここで登場するのが精神論ノートなんですね。
というか表情一つで大げさすぎだっての。
僕の顔に会社へ損害を与えるほどの影響力があるわけないでしょ。
でもウチの会社って、こんなことでも説教くらうんですよ。マジで。
ノートを書けと言われた社員は、説教をさせてしまったことへの謝罪と、説教をしてもらったことへの感謝をつらつら~と書きます。
コツは必要以上に自分をこき下ろして「僕が間違ってましたー!」とアピールすること。
例えば次のような感じです。
確かに気のゆるみが表情にでていました。
自分の腑抜けた態度が、周囲の人間にも悪影響を与えていたと思います。
周りへの影響も考えず、このような暗い表情をしていた僕は、本当に自分本位な人間でした。
そこを社長に注意させるまで気付きませんでした。
これも社長と僕の仕事に対しての意識の差だと思います。
みたいなことを、だいたい原稿用紙3枚分ぐらい。
本当は1ミリも反省してないけど、後からまた説教をくらうのが面倒くさいので、社長が気に入りそうな言葉をズラーッと書きます。
どうですか?
さっきのは軽く例文を書いただけですけど、十分に気持ち悪いでしょう?
社長はもちろんのこと、それに合わそうとする社員に対しても違和感を感じますよね。
全てが茶番のクレイジーな習慣です。
書き終わった後は社長からの添削を受ける
上辺だけの反省文が書き終わったら社長へ提出。
そして社長に添削をしてもらいます。
- 説教の意図が伝わってるか
- 考えがズレてないか
- 仕事への姿勢が改善されたか
そのあたりをチェックされて、何も言われなければセーフ。
もし反省が足りないと思われたら書直しです。
この精神論ノートですが、だいたい3日に一回ぐらいのペースで提出を強制されます。
厳密には『強制』ではないんですが、普段からの意識の高さをアピールするため、社員は書くしかないんです。
書かなかったら「意識が低い!たるんどる!」と激詰されるから。
「そろそろ書かないと何か言われそうだな」と感じたときに、仕事が終わった夜中の1~2時から夜な夜なノートを書き出します。
肉体的にも精神的にも負担が大きい、本当にただの罰ゲームだよ。
まだまだあるぞ!我が社のおかしいノート習慣
今回は精神論ノートに焦点をあてましたが、実を言うとウチの会社にはまだまだたくさんのノートがあります。
- 仕事ノート
- 営業ノート
- ミスノート
- 売上ノート
ウチの社長って本当にノートが大好きなんですよね。
ノート、ノートってうるせえよ。
そしてなぜか手書きにこだわるわけ。
一回、きちんと書式を作って始末書を提出したら、手書きでノートに書き直してこいって言われたよ。
何でわざわざ手書き?嫌がらせかな?
キーボードで打った文章は、楽をして書いているようで気に食わないんでしょうね。
無意味な見せかけにこだわるクソヤローだな。
ノートを書き続けた結果、社員がどうなったか?
このノート習慣は昔からずっと続いてますが、社員もそろそろ我慢の限界に来ています。
本当に反省しながら書いている人間は誰一人しておらず、形だけのものとなっています。
もはや形だけ。社長の自己満足と化したノートの提出
社長は自分の価値観を社員に浸透させるために精神論ノートを書かせているんでしょうが、その目論みは見事に外れています。
社員もバカじゃないんだから、奴の都合のいい精神論に洗脳されたりはしません。
そこには何の意味もなく、もはや単なる社長の自己満足ノートですよ。本当にだたの罰ゲーム。
それに書き方もパターン化してきて、もう同じようなことばっかり書いてる。
そりゃ何冊も反省ノート書かされてたら、書くこと無くなるよ。
ずっと書いてれば社長が好きそうなワードも分ってくるので、もはや反省してる風に書くだけの流れ作業。
何も考えずに、それっぽく文章をまとめて終わり。
マジで形だけの本当に意味のないおかしな習慣です。
めでたくメンタルが崩壊した奴もいる
ノートを書かされ続けると、たいていはその苦痛にも慣れてきます。
それに書くことも作業化してきて、労力もさほど使わずに見事な反省文を書くことができます。
でも中にはまともに受け止めちゃって、メンタルやられる人間がいるんですよね。
適当に手を抜いとけばいいのに、真面目に反省する内容を考えて書く奴がいるんです。
こうなるとストレスはハンパないですよ。
ただでさえ夜中で精神的にきついのに、その書く内容も自分をこき下ろすものですからね。
繰り返される人格否定をそのまま受け取ってたらメンタル崩壊です。
この前、とある社員のノートをちらっと見たんですけど、ページ一面に「社長コ○ス」てびっしり書いてあった。怖ぇ~。
会社のおかしい習慣に付き合うのもほどほどにした方がいい
雇われ人である以上は、会社のおかしい習慣にも付き合わされることがありますが、ほどほどにしないとね。
バカみたいな業務に真面目に取り組む必要はありません。
とりあえず文句を言われない程度に、上辺だけでこなしていきましょう。
前にも言いましたがブラック企業で生き残るには不真面目でいるのが一番ですよ。
生活費を稼ぐためだと割り切って、ほどほどに手を抜きながら取り組んだ方がいいです。
あなたも真面目に頑張りすぎて、メンタルをやられないようにしてくださいね。
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