あなたの会社には「とりあえず何でもやってみよう」という上司はいませんか?
思いつきのアイデアを検証もせずに「やってみなくちゃ分からない」と実行しようとする上司。
正直言って、このような上司ってクソです。
上手くいく保証もないのに、見切り発車で仕事を進める人間が組織のトップを張ると、その下の人間は大変苦労します。バカなアイデアに振り回された結果、その職場は地獄と化す。
- 成功するはずもないトンチンカンな企画
- 上司の思いつきでコロコロ変わる方向性
- 効率の悪さを労働時間の長さでカバー
このような未来が待っています。
もし、あなたの上司が見切り発車で仕事をする人間だったら、今すぐにでもその場から逃げる準備をした方がいい。
その会社はやがてブラック企業化していき、将来的に過酷な労働が待っていることは確実です。
見切り発車の仕事で成功できるのは分析がしっかりできるひとだけ
「結果を出したかったら、とにかく行動!考えてるだけじゃ何も前に進まない」
自己啓発の本やビジネスのハウツー本などを読んでいると、このようなセリフをよく見かけます。簡単に言えば「考える前に動け」ということです。
この言葉もあながち間違っているとは思いません。何かを形にするには知識だけではダメ。そこは行動が伴わないと、何も前に進まないことは分る。
でもですね。
この言葉は考えながら行動する人だけに当てはまる言葉なんですよ。行き当たりばったりの「見切り発車で仕事する人」にはまったく当てはまりません。
「とりあえず行動」で仕事するのは間違っている
僕は別に「とにかくやってみる」を否定するつもりはないんです。
特に新しいことを始めるときは手探りで仕事を進めていくことになるでしょうし、確実に成功する方法なんて誰にも分りませんからね。
「こんなもの誰も買わないよ」と思っていた物がバカ売れするかもしれないし、「これは売れるだろう」と思っていたものが大失敗に終わるかもしれない。そこはやってみないと分からない。
やってみないと分からない以上は「とにかくやってみる」という方法は、ある意味正解の一つだと思います。逆に「分らない」という理由で何もしなければ何も生まれません。
ただ、僕が問題だと思うのは”失敗を次に活かさない人”です。
新事業なんてものは始めから上手く行くことなんてめったにありません。むしろ失敗することの方が多いでしょう。
しかしビジネスで成功する人というのは、失敗を失敗で終わらせることはありません。結果を分析して原因を追究し、必ず改善して次に活かします。
「失敗は成功のもと」という言葉があるように、失敗から学ぶことはたくさんある。そして失敗することで成功へと近づくことができます。
「とにかくやってみる」で結果を出す人ってこういった人なんですよね。上手く行くにしても行かないにしても、その過程を分析して正しい方向へ導ける人
一方で、見切り発車で仕事をする人って、失敗を次に活かすことはしません。上手く行かなかった原因を考えようとはせず「あ~、ダメだったか。じゃあ今度は別のことやろう」と、失敗を失敗で終わらせます。
ウチの社長が正にこれなんですよ。思い付きでアイデアを出しては、失敗するたびに方向性があっち行ったり、こっち行ったりする。
失敗から学ぼうとしないので、ノウハウも何一つ身に付かない。蓄積されるものが何もないんです。今までやってきたことが全部無駄になるんですよね。
だからとりあえず行動してるだけの人が、ビジネスで成功することはありません。ダメな方法をひたすらやり続けているだけなので、さっぱり結果に結びつかないんです。
「単なる思いつき」と「行動力」を勘違いしてる上司が多い
見切り発車で仕事する上司のタチが悪いところは、自分のことを『行動力がある人間』だと思っているところなんですよね。
そして、慎重に話を進めようとするとする人のことを「消極的な奴」と非難する。「俺はこれだけ考えているのに、お前は文句ばかり言って何もしない」と説教してきます。
これマジでウザいです。
そりゃ思いつきのアイデアを無責任にポンポン出すだけだったら誰でもできますよ。言うだけだったら何の労力もいりませんからね。
でも実際に業務に取り掛かるのは、指示を受けた部下なんです。で、結局失敗してすべてが無駄になるワケでしょ?意味のない仕事に時間を割いている暇なんて無いんだから、慎重にもなりますよ。
そしてこの手の上司が最悪なのが、人の話を全然聞かないところです。
何せ周りの人間を「口だけで行動しない奴」と見下しているので、意見しようものなら「いいから俺の言うことを聞け!」と怒鳴り散らします。
それだけならまだしも「自分には行動力があるが、他人は口だけ」と勘違いしているから、失敗したら「お前らが無能だからだ」と責任転嫁してきます。
結局、何の分析もせずに見切り発車で仕事する人って、アホで傲慢で上司の器じゃないですよ。そんな人間について行っても疲れるだけで何一つ自分の為にならない。だからサッサと逃げた方がいいわけ。
社長の思いつき発言に振り回される我が社の地獄
「見切り発車で仕事をする上司からは逃げた方がいい」と断言するのは、自分が身を染みて経験しているからです。
先ほども言ったように、ウチの会社の社長が典型的な「見切り発車で仕事をする人」でしてね。社員はその行き当たりばったりの行動に振り回されまくってます。
無駄な仕事をさせられ続けた社員は疲れ切って腐りまくり。その結果、売上は下がって労働環境が更に悪くなるという悪循環。本当に地獄です。
考えのない見切り発車で最初から失敗するのが見えている
ウチの社長の企画って、まず何を始めるにしてもスタートの時点ですでに失敗するのが見えているんですよ。
バカなくせして何も勉強しないので、本当に思いつきの行き当たりばったりのアイデアで事業を始めようとするんです。
これもつい最近の話なんですが、急に「美容室のコンサルやるぞ」と言い出して、そのシステムを作りだしたんです。
美容室を経営したこともないのにですよ?
集客の「し」の字も知らないど素人が、知識ゼロの状態で美容室のコンサルを始めると言うんです。
そりゃ上手く行くわけないですって。誰がどう考えても失敗するのが目に見えています。
専門家を呼んだり、その業界についてしっかりとリサーチするならまだ可能性がありますが、マジでただの思いつきで事業をスタートさせたわけですよ。
案の定できた仕組みは、お店専用のアプリをお客さんにダウロードさせて、アプリ内で割引クーポンを発行するという、どこにでもあるようなしょうもないないシステム。
お店の情報発信なんて今どきSNSでいくらでもできるでしょ?
なんでわざわざアプリなの?
市場調査もロクにしていない社長は、アプリを完成させて「これは今までにないシステムだ。絶対に流行るぞ」とご満悦です。
流行るわけねーだろ。
ツイッターやインスタで事足りることを、わざわざアプリでしようとするわけない。
このように、もう企画の段階から失敗するのが目に見えてるんですよ。どう転んでも成功しないことが分かっているので社員もやる気が出ません。
意見を出したところで逆ギレされるだけなので、もはや誰も何も言わず無気力で「ハイハイ」従うのみ。そして意味のない、何の価値も生まれない無駄な作業に時間を費やすわけです。
思いつきで180度の方向転換。今までの仕事が無意味に
無意味だと分りきっているこのアプリですが、それでも営業を始められるようにいろいろと準備しました。
プレゼンの資料をつくり、ポスティングのチラシをつくり、webでも申し込みができる仕組みをつくりました。
しかし思いつきで物を言う社長は、その過程でも話をコロコロ変えてるくるんですよね。
最初は初期費用を取らないと言っていたのに「やっぱり1万円にしよう」と言ってみたり、そうかと思えば次の日には「これだったら2万円ぐらい取れるだろう」と言ってみたり、短期間の間に話が二転三転するんです。
そのたびに、資料もチラシもサイトも作り変えですよ。今までの作業が全くの無駄になる。
そういうことを繰り返されると、社員も作ってる段階で「どうせこれもまた変更になるんだろうな」と思うようになります。ダラダラ作業して「良いものを作ろう」なんて気は無くなる。
- 話がコロコロ変わるので、仕事が全然前に進まない
- 社員もやる気がないので急いで仕上げようともしない
このような状況なので、業務は必然的に長時間労働化します。
形にしようがない物を「形にしろ」と言われてるようなものですからね。社員に出来ることと言えば、社長が満足するまで時間をかけて”仕事をしているフリ”をすることだけです。
ゴールの場所が決まってないのに、ひたすら走り続けさせられるみたいなもん。虚無感ハンパないです。
仕事に対しての達成感も充実感もまるでない。その上、労働は長時間化して残業代も出ない。
見切り発車で動く社長の下で働くと、このような地獄絵図となるんです。
思いつきでものを言う上司がいる職場は終わりのない仕事が待っている
「職場の雰囲気は上司で決まる」といいますが、このように思いつきでものを言う上司に当たったらマジで最悪です。振り回されて、労働時間は長くなって、良い事なんて何一つない。
せめて残業代ぐらい出たらいいんですけど、こういったことが蔓延している職場って残業代も出ないことが多いです。長時間労働も休日出勤も、すべてサービス残業。
部下は上司を選べません。もし、このような見切り発車で仕事をする上司に当たってしまったら、いつでも逃げられる準備をしておきましょう。それが自分を守る唯一の防衛策です。
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