「会社を辞めたい」と言った僕が社長から受けたひどい仕打ち

会社辞めたい ブラック企業

「こんなブラック企業辞めてやるー!」

僕がこう言い始めてから、かなりの年月が経っています。

 

未だに働き続けてる僕を見て「辞めたいと言いながら口だけじゃん」と思う人もいるでしょうね。

僕自身がそう思いますもん。行動力ないなって。

 

でもこんな僕ですが、実は過去に「会社を辞めたいです」と言ったことがあるんです。

「こんなブラック企業で働いてられるかー!」って、ピシャッと言い放ったわけですよ。

 

その結果はご覧の通り、まぁ失敗に終わったんですが...

 

ブラック企業は入社しやすい反面、辞めたいときは中々辞めさせてくれません。

離職率が異常に高いので、ほいほい辞めさせてたら誰もいなくなっちゃいますからねー。

そりゃあ、必死で引き止めてきます。

 

僕のときなんて、ひどかったですよ。

その引き止め方が暴力でしたから。

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会社を辞めたいと言った瞬間にグーパンチが飛んできた

僕が最初に辞めたいと言ったのは、入社してから間もない頃。

あまりの労働環境の悪さに、入って1カ月で耐えきれなくなりました。

  • 毎日夜中まで続く仕事
  • 達成できない無茶なノルマ
  • 上司からの激詰め

こんな生活が続くわけですから、辞めたくもなりますよね。

特に当時は実家から出てきたばかりで、まわりに誰も知り合いが居なかったんですよ。

そんな孤独の中で、このような過酷な労働環境に耐えられるはずないです。

 

考えてみてください。

職場では毎日のように怒鳴られ、家に帰れば一人ぼっち。

プライベートの時間は一切なく仕事オンリーの生活です。

 

これじゃ生きる希望が見いだせないって。

 

心がポッキリと折れた僕は「辞めさせてください。もうついていけないです」と会社に伝えました。

最初は辞めないように力づくで止めてくる

最初に話したのは直属の上司です。

当然、引き止めにきましたが、僕の意志は変わりません。

「何が何でも辞めたい、もう耐えられない」

そう伝えました。

 

すると今度は社長の登場です。

「辞めたい気持ちは変わらないか?」と聞いてくる社長。

「はい」と答える僕。

 

その瞬間、目の前に星が飛びました。

いきなりブン殴られたんです。

 

「会社を辞めたい」と言ったらグーパンチですよ。

普通、あり得ます?

「ナメてんのか?お前!

今まで散々世話になってながら、どのツラ下げて言ってるんだ!」

息つく暇もなくパンチの連続。

気持ちが変わらない僕に、暴力に訴えかけてきたわけです。

 

しかしここで引いては相手の思うつぼ。

僕はボコボコにされながらも土下座しながら「辞めさせてください!」と懇願。

 

しばらくすると殴り疲れたのか、僕への暴力は止みました。

そしてようやく退社が認められたんです。

厳しさの後のフォローにダマされた

退職が認められてからは、社長の態度は一変しました。

さっきまでの様子がウソのように、急に優しくなったんです。

「辞めてからどうするつもりだ?」

「行く当てはあるのか?」

「ここを辞めても頑張れよ」

僕を心配するような素振りまで見せ始めたんですね。

そして「今までのことはお前の為を思って」というフォローが入ります。

「ここまで厳しくしたのは、お前に成長してほしかったからだ」

「お前なら出来ると思っていたから感情をぶつけてしまった」

暴力を振るっていたときとはガラリと変わり優しい態度。

人間って緊張状態から解放されると、つい気が緩んじゃうんですよね。

 

もう勘がいい人はお気づきかもしれません。

なんと僕は優しいフォローに言いくるめられてしまったんです!

 

そしてダメ押しの口説き落とし。

「本当に努力したと言えるか?」

「ただ楽な方へ逃げたいだけじゃないのか?」

「この苦しさを乗り越えれば、必ず結果は出るはずだ」

このような言葉にのせられて、最終的には「やっぱり頑張ります!」と言ってしまいました。

その結果が今ですよ。本当に僕のアホ!!

 

結局、僕は辞められずにズルズルと今まで来てしまったわけですが、本当に辞めたいならブレちゃダメです。

そのまま会社の都合のいいように働かされることになりますよ。

ブラック企業を辞めたい人が通過すべき3つの壁

会社を辞めたくても、ブラック企業はあの手この手で引き止めてきます。

でも決してブレてはいけません。ブレたら僕のようになります。

 

ブラック企業が相手を引き止めるパターンはいくつかありますが、主な手段は次の3つ。

自由になりたかったら、少なくとも3つの壁を乗り越える必要があります。

1.上司・社長からの説得

辞めたいと言えば、当然、会社から説得されます。

言葉だけでなく、暴力で説得してくることもあるでしょう。

 

まず乗り越えないといけない壁は、上司や社長からの説得です。

ここでは何を言われても意志を曲げてはいけません。

 

相手は高圧的に攻めてくるばかりではないです。

優しく言い聞かせるような態度をとってくることもあります。

 

でも絶対に勘違いしちゃダメ!

優しく感じたとしても、それは辞めさせないための手口です。

あなたのことを考えて言ってくれた言葉ではありません。

 

僕のアホさ加減を見て分ったでしょう?

どう言われようとも、最初の意志を貫き通してください。

2.別部署への移動

こちらの考えが変わらないと分ると、今度は別の手で攻めてきます。

「今の仕事が合わないのなら別の部署へ行ってみてはどうか?」と勧めてくるわけです。

  • 営業が無理なら事務をしてみてはどうか?
  • アポインターがイヤならWEB担当をしてみてはどうか?

「環境が変われば続けられるでしょ?」と持ちかけてくる。

 

でもダマされてはいけません。

会社はあなたのためを思って部署の移動を勧めてるんじゃないんですよ。

引き止めるために提案しているだけに過ぎません。

 

最初は緩い条件で働かせてもらえるかもしれませんけどね。

でも徐々に会社の都合のいいように扱われていきます。

 

経営者が変わらない限り、どこの部署へ行っても一緒ですよ。

ブラック企業の本性は社員を奴隷のように使うことなんですから。

3.退職時期の引き伸ばし

説得を試みてもダメだと分かったら、今度は退職の時期を伸ばそうとしてきます。

「引継ぎがあるから来月いっぱいまでは働いてね」という感じです。

 

でも会社の都合に合わせて2カ月も3カ月も退社時期を先延ばしする必要はありません。

労働基準法では、退職の2週間前に届け出を提出すればいいことになっています。

 

無理やり残させて、退職をうやむやにしようとしているだけなので、付き合うだけ無駄です。

提示した期間でサッサと辞めるようにしましょう。

 

別パターンで「労働条件を変えるから、とりあえずあと1カ月だけ様子を見てくれないか」と打診されることがあります。

これも退職させないためにその場しのぎで言ってるだけなので聞く耳を持つ必要なし。

 

だったら最初からそうしとけよって話ですからね。

周りの社員を見れば、この会社で働き続けた従業員がどうなるか分るでしょ?

結局は元通りにされて会社も辞められず、というパターンです。

ブラック企業をスムーズに辞めるためには

ブラック企業って一度入社してしまうと、辞めるのが本当に面倒です。

退社するのには相当な覚悟が必要となってきます。

 

このことから「辞めたいけど、いろいろ大変そうだな」と行動にうつせない人は多いと思います。

でもそんな中、退社した人間を見てみると、スムーズに辞めることができた社員もいるんですよね。

改めて分析してみると、簡単に辞められたのは次のような特徴の社員でした。

ひたすら「すいません」と言い続ける

会社は引き止めるために、あらゆる言葉を投げかけてきます。

しかしその言葉に対してまともに対応せず「すいません」としか返事しなかった社員はスムーズに辞めることができました。

 

辞める理由を聞かれても「すいません」

説得をされても「すいません」

とにかくすいませんしか言わないんです。

 

そのうち「こいつ話にならねーな」という感じで、それ以上は何も詰められることなく辞めることができました。

何を言ってもムダだと思わせれば、必要以上に引き止められることはありません。

「相手にするのが面倒くさい」と思わせる

ある日突然、社員が来なくなったらどうですか?

ブラック企業だったら、何とかして捕まえに来ると思うでしょう?

 

しかし何もさせない方法が一つあります。

それは内容通知で退職届を送りつけることです。

 

こういうことをされると、会社側は「面倒くさそうな奴」と思うんですよね。

下手に刺激すると「労働基準監督署に行く」とか言われそうだし。

 

書面で事務的に終わらせようとしてくる相手には、意外とブラック企業は追いかけてきません。

面倒なことになるぐらいなら、このまま穏便に済まそうというわけです。

 

ただこの方法には条件があります。

その条件とは「それまでの仕事をキレイに終らせておくこと」です。

 

ブラック企業が追いかけてこないのは、あなたがいなくなっても会社が困らないからです。

あなたが必要となる業務があれば、捕まえにくる可能性が高いです。

引継ぎの準備をしておく

会社をスムーズに辞めるには、会社内におけるあなたの価値をなくすことです。

つまり、あなたにしかできない仕事をなくすことが退社の近道となるんです。

 

スムーズに辞めたければ、引継ぎをちゃんとしておきましょう。

マニュアルやデータの管理などは、他の社員にも分りやすいように整理しておいてください。

あなたがいなくても何事もなく業務が回れば、会社もしつこくは引き止めてこないと思います。

 

ブラック企業の価値観は思っている以上にぶっ飛んでいますからね。

「お前が辞めたおかげで業務に支障が出たら、その分の損害を請求するぞ」と脅してくることもあります。

自分を守るためにも、唐突に辞めるんじゃなくて引継ぎはしっかりとした方がいいです。

最後に

ブラック企業の経営者は本当に何をしてくるか分らないので、プロにお願いするのも一つの手です。

最近では退職を代行してくれる業者もありますからね。

 

業者に頼めば会社と直接やりとりをすることなく辞めさせてもらえます。

お金はかかりますが、このままブラック企業で働いていたらお金以上の物が犠牲になりますからね。

どうしても辞めたい人は業者に依頼してみてはいかがでしょうか。

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