これぞブラック企業の闇!ウチの会社が従業員に社宅・寮を勧める理由

会社の寮・社宅 ブラック企業

あなたの会社に社員寮・社宅はありますか?

「ちょうど今利用しているよ」という人もいるかもしれませんね。

 

会社に寮・社宅があれば、家賃の負担を軽減できるのでとても助かります。

就活している人の中には「寮・社宅完備」を条件に仕事を探している人も少なくないのではないでしょうか。

 

ウチの会社も社宅制度を取り入れていて、県外から働きに来ている社員のために住むところを用意しています。

そして会社は出来るだけ社員に寮住まいを勧めているわけですが、その理由がとても闇深いんです。

 

ウチの社宅は皆さんが想像している「家賃が節約できる~」とか「会社が近いから助かる~」というような代物ではなく、マジでブラック企業の闇。

メリットなんて何ひとつない、もはや住まない方が身のためというような、かなり狂った制度になっているんです。

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従業員を社宅に住まわせるのは逃亡防止のためである

会社が社宅を用意する理由はいろいろありますが、よく聞くのが経理上の問題です。

寮がない代わりに住居手当をつける企業もありますが、会社的には手当を付けるより社宅代を用意した方が、税金が安くなってお得なんです。

 

また”社員を定着させる”というのも目的の一つです。

家賃が安く済むというのは、やっぱり大きいですからね特に給料が安い新入社員はとても助かる。

 

このように、会社が社宅を用意する理由は

  • 経理上の問題
  • 福利厚生として

というのが主に上げられます。

 

しかしウチが社宅を用意している理由は上記のどれにも当てはまりません。

その目的はただ一つ。

従業員を囲うためにあるんです。

逃げる場所があるとすぐに辞めてしまう

ウチの会社の離職率はハンパない。

10人入社させて1人残ればいい方で、ヒドいときは入社した次の日に来ないときもある。

まあ、本当にヒドいのは初日から嫌気がさすほどの労働環境の方なんだけどね。

 

とにかく入社させては次々に辞めていっちゃうわけですよ。

そしてそれを防止するために会社が考えたのが”逃げる場所を無くすこと”です。

 

住んでいる場所が自分で借りたマンションだったり実家だったりすると、そこが逃げ場所となる。

仕事が嫌だったら次の日から出社しなければいいだけなので、会社を辞めやすいんですよね。

 

でもこれが社宅住まいだったらそうはいかない。

「会社を辞める=住む場所がなくなる」ということなので、辞めるハードルが一気に高まるわけです。

 

ウチの会社が社員を社宅に住まわせる理由はココ!

逃げ場所を奪って辞めさせないことにあるんです。

 

住む場所が急になくなっては生活ができません。その結果、辞めるに辞められず働き続けることになってしまうわけですね。

 

「寮に住みながら、引越の準備をすればいいじゃん」と思う人もいるでしょう。

確かにその通りなんですが、それも中々できないんですよ。

 

なぜならプライベートの時間が無いから。

 

帰りは毎日夜中で休みもないから、新居の手続きもできないし、引越の段取りも取れないんです。

もはや社宅から抜け出すためには”夜逃げ”しかありません。

 

なのでウチの会社では、急に会社に来なくなってその後も音信不通になる社員が多い。いわゆる”飛ぶ”というやつです。

そこまでしないと辞められないなんて、本当に闇しか感じられないです。

社宅に住まわせることで住居を管理できる

あと従業員を社宅に住まわせるメリットとして、家のカギを会社で管理できるというものがあります。

会社名義の住宅ですから、もちろん合鍵は会社で保管することになります。これにより、いつでも社宅に出入りできる状態が作れる。

 

合鍵を会社に持たれていては、社員はおかしな行動はできません。

仮に出社拒否した場合、自分名義のマンションだったら会社の人間が家まできても居留守をつかえばいいだけです。

でも相手に合鍵を持たれてしまっていたら、室内まで突撃されますからね。

 

だから話は戻りますが、抜け出すとすると夜逃げしかないわけですよ。

会社は自由に部屋の中を確認することができるので、引越の準備しているところがバレてしまう可能性がある。

必要最低限の荷物を持って、後は放置してバックレるしかないんです。

 

社宅に住むと本当に行動が制限されてしまいます。住居を完全に管理されて、会社の言いなりになるしかない。

社宅とは名ばかり。自分で借りるのと変わらない我が社の寮制度

社員の行動を縛るために社宅に住まわせている我が社。

社員側に唯一メリットがあるとすれば家賃の負担が軽減されること、と思いきや、なんとウチではそれすらない。

 

というか「社宅有・寮完備」として募集を出していますが、実は社宅を持ってないんですよ。驚きでしょ?

求人募集にも載せている「寮完備」の裏側

ウチの会社は社宅・寮を持ち合わせていないんですが、求人募集には「寮完備」と掲載している。

 

じゃあ、寮希望者がいた場合どうするかというと、採用が決まってから近くのワンルームを契約するんですよ。それを寮として社員に貸し出すんです。

 

完全に後付けなんですよね。とりあえず「寮あるよ」と言っといて求職者をダマし入れ、いざ必要となってから準備する。これがウチの会社のやり方なんです。

家賃は全額従業員持ちで給料から天引きされる

社員の出入りがあるたびに賃貸を契約したり解約したりすればお金がもったいないかのように思えますが、その心配もない。

 

なぜなら初期費用0円のボロアパートを借りるからです。敷金や礼金が必要になるようなマンションは契約しないんです。

管理会社の手数料がかかるぐらいなので、すぐに辞められてもそこまでの痛手にはならない。

 

そしてウチの社宅制度の本当に意味がないところが、家賃が全額本人持ちなんですよ。

会社側は1円たりとも負担しません。丸々本人が払います。

 

名義だけは法人になっているので支払は会社からしていますが、それは給料から天引きされています。

 

従業員からするとマジでメリットありません。

金銭的な負担は自分で契約するのとまったく変わらない。なのに名義だけは会社になってるから住居も鍵も会社に管理されることになります。

 

本当に社員を搾取するためだけにあるような制度です。いいようにダマされて入社したら最後、抜け出すことはできません。

求人の「社宅有」「寮住まいOK」にダマされないで

県外に就職先を探している人は、社宅や寮を条件に探している人もいると思います。

しかし中にはウチの会社のような悪質な会社もあるので、重々、気を付けてくださいね。

 

普通のワンルームを借りてあてがわれるだけの”名ばかり社宅”の可能性もあるんです。

「寮完備」となっていても、実際のところどのような制度になっているのか確認しましょう。

 

本人の負担はどうなっているのか?

借り上げ社宅なのか、会社の設備なのか?

 

ダマされないように面接などで、しっかりとチェックしてくださいね。

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