「時代のせいにするな」という説教する社長に対しての違和感

時代のせいにするな 仕事術

上司からの説教って、往々にしてトンチンカンなことが多い。

あなたもないですか?上司の発言に「イヤイヤ、それは違うだろ」と思わされること。

 

特に最近、僕が気になるのが「時代のせいにするな」というセリフです。

営業の現状について「昔と違って今の時代はこのように変わってきてるから」なんて社長に意見すると、かなりの高確率でこう返ってくる。

 

それを言われるたびに、すごく違和感があるんですよね。

だって実際に時代は変わってきてるわけじゃないですか。なのにそれに対応しようとせず、単なる『言い訳』として扱おうとする社長の態度に疑問を抱いてしまうんです。

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時代に対応できなかった結果、ウチの会社は落ちぶれた

零細企業である我が社ですが、一昔前までは会社が潤っていた時期もありました。頑張れば頑張るほど給料も上がり、みんなヤル気に溢れていました。

 

しかし時は流れ、今ではただのブラック企業に成り下がっています。従業員を低賃金で長時間働かせ、人件費を削減することで何とか運営できています。

 

なぜこのように落ちぶれてしまったのか?

 

それは時代の移り変わりとともに、今までのやり方が通用しなくなったからです。その結果、売り上げは激減し、従業員を奴隷のように働かせるブラック企業と化してしまったわけです。

 

現在では情報化が進み、ちょっとした疑問もスマホを使えばすぐに調べられます。顧客も賢くなっているので、もはや営業マンの小手先のトークだけでは契約に結び付けることができなくなりました。

お客さんと仲良くなって、調子のいいことを言っていれば契約が取れるような時代ではないんです。

 

しかしウチの社長はこう言います。

「時代のせいにするな!」

 

売上が落ちたのは社員の意識の低下が原因であり「時代のせいではない」と言うんです。正すべきは社員の考え方で、会社のやり方は間違っていない。時代の変化という言葉に逃げずに、努力を怠るな、と。

 

社長のこのセリフを聞くたびに、僕は違和感を覚えます。

明らかに時代は変わってきていて、その変化よって売上が上がらなくなってきているんです。

 

でも社長はやり方を変えずに社員の努力不足のせいにする。

「頑張りが足りねー」「努力が足りねー」と言う。

 

しかしその結果が地獄のような劣悪な労働環境につながってるんですよ。効率の悪いやり方を変えようとしないから、その分、長い労働時間でカバーするしかないんです。

 

「時代のせいにするな」というセリフはやっぱりおかしい。あなたの言うことは明らかに間違ってますよ。

「時代のせいにしてはいけない」というのはむしろ逃げの考えではないのか?

社員が今までのやり方を否定すると、社長は「それは逃げだ」と言う。

努力不足を棚に上げて、時代のせいにするんじゃない、と自分の意見を押し付けてくる。

 

ことあるごとに「時代のせいにするのは逃げだ」なんて言うけどさ。時代のせいにしないことの方こそが『逃げ』なんじゃないの?

 

変化の必要が迫られてるのに何もしないというのは、問題を直視していないだけ。むしろ変化しようとしている人間の方が、真剣に仕事と向き合ってるよ。

結局は今のやり方を変えられないだけ

「時代のせいにするな」と頭ごなしに言ってくるのは、単に今の現状から変わりたくないだけなんですよ。

 

時代の変化に合わせるためには新しい知識やノウハウが必要となってくる。今までとは全く別の能力が求められるわけです。

 

新しい方向にかじ取りして、それがコケたら自身の手腕を問われますからね。もしかしたら別の人間に今の立場を脅かされる可能性も出てきます。

 

結局は世間の変化についていけない自分の姿が露呈するのが嫌だから、それをゴマかすために時代が変わったことを認めないんです。

つまりは無能だから今までのやり方を変えられないだけなんですよね。

結果が出ない方法を続けても意味がない

やり方を変えたくないのなら、別に変えなくていい。

しかしそうだとしても、売上はあげなくちゃいけないんです。そのへんをどう考えてるんでしょう?

 

「時代のせいにするな」という言葉に逃げて、業績低下の責任は現場に押し付ける。

同じやり方を続けてもジリ貧なのは目に見えてるのに、かたくなに続けようとする。

 

結果の出ない方法を続けたって意味ないですよ。じわじわと会社の息の根が止まっていく姿を何もせずに傍観してるだけですか?

 

まあ、こっちはどちらにしても辞めるつもりだから、会社が潰れても別にいいんですけどね。

でも、威張りたいという理由だけで今の状況を変えないでいるのなら、本当に経営者としての器がちっさすぎ。

売上が落ちたことを「時代のせい」にして改善すべき

何を言ってもあなたは変わることはないので、言うだけ無駄ですけどね。

やっぱり、今の会社の現状は「時代のせい」ですよ。もっと時代のせいにして、どのようにすれば世間の変化に対応できるかを模索するべきです。

強い者ではなく変化に対応した者が生き残る

こんな話を聞いたことがあります。

社会では強い者が生き残るのではない。変化に対応した者が生き残るのだ。

 

大昔、地球上は恐竜の天下で、食物連鎖の頂点に君臨していました。しかしやがては絶滅し、代わって繁栄してきたのが哺乳類です。

 

単純な強さだったら恐竜に勝てる生物はいません。でも最終的に生き残ったのは、地球の環境に対応してきた哺乳類でした。

 

今の時代も一緒ですよ。

例えばゲームソフトにしたって、最新技術を無視して「ゲーム自体が面白ければ売れんだ!」と、今どきスーファミレベルのソフトを販売しても売れないでしょ?

 

時代の変化に合わせることは絶対に必要です。それを認めないのは、逆に変化することから逃げているんです。

「時代のせいにするな」は自分を正当化する言い訳に過ぎない

確かにできない原因を自分の中に求めることは大切です。

「あれが悪い」「これが悪い」と、周囲のせいにばかりしていては成長はできません。

 

しかし、失敗を自分の中に求めることも大切ですが、周囲の変化も無視することはできません。

「時代のせいにするな」は、変化したくない自分を正当化する言い訳にぎない。

 

まぁ、いくら言っても社長には理解してもらえないんですけどね。ダメな経営者の下で働くと本当に疲れます。せめて一緒に心中しなくてもすむように、自分の身は自分で守らねば。

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