結果を出すために自分を追い込むのはムダだからやめた方がいい

仕事のために自分を追い込む 仕事術

お笑い芸人が芸能界で売れるために「あえて家賃の高いところへ引越した」という話をテレビなどで耳にすることがあります。

稼がないといけない状況をつくって自分を追い込む

そうすることで強制的に頑張るように、自らを仕向けるというわけです。

 

この手の話って、芸能界じゃなく、社会人の間でも出ることがあります。

車を買ったり、高価な時計を買ったりすれば、ローンの支払いをバネにして仕事が頑張れる、という話。

 

今後、もしかしたら、あなたもこのような話を上司からされることがあるかもしれない。

「借金して自分を追い込んだ方が、仕事を頑張れるぞ」と。

 

でもその言葉。

絶対に鵜呑みにしちゃダメですよ。

 

そんなセリフを信じ込んで借金なんかしたら確実に後悔します。

間違っても仕事の為なんかにローンを組んではいけません。

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「自分を追い込むことで仕事が頑張れる」という話は幻想です

モチベーションを上げるために、環境を変えてしまうという人は少なくありません。

確かにそうせざるを得ない状況に身を置くことで、思いがけない力が発揮されるケースはあります。

例えば外国語を学ぶにしても、教室に通うよりは留学して日本語が使えない環境を作った方が上達は早いでしょう。

 

しかしそんなものは少数派。その陰には失敗した多くの例が隠れているんです。

はっきり言って失敗している人の方が多いんですよ。「自分だけは上手くいく」と思っていたら大間違いです。

自分を追い込んで結果を出した人を見たことがない

なぜ僕がここまで言い切るかというと、その方法で成功した人を見たことがないんですよ。

 

僕の周りには、自分を追い込むためにローンを組んだ人が何人もいました。

歩合制の会社だからというのもあったのでしょう。

歩合によって給料が大きく変わるので、自分を追い込んで成績を上げようとする人が多かったんですね。

 

がむしゃらに働くために、自ら借金を背負って危機感を高めようとする営業マン。

ブランド物の貴金属を買い込む者もいれば、高級車を買う者もいました。

いずれも数年にわたり、ローンを支払い続けることとなります。

 

その人たちが自分を追い込んだ結果どうなったかというと

仕事の成果はさほど上がらず、借金だけが残る形となりました。

 

誰一人、上手くいかなかったんですよ。

モチベーションが上がることもなく、

ロクな成果も出せずに、

ただ、ただ、借金だけが残ったんです。

 

このような惨事を見て僕は思ったことは

目的を達成するために「ローンを組むこと」は、頑張る原動力としては弱いということです。

 

成果は望めないくせに、リスクだけは高いんです。決して人に勧められるような手法ではありません。

人の甘えはは簡単には消えない

結局、サボる人はどんな状況でもサボってしまうんです。ローンを組んだところで目的達成への意識なんて芽生えません。

 

確かにその瞬間だけはヤル気にはなるでしょうけどね。

でも時間が経つにつれて、その危機感にも慣れてしまい、数日後にはまたいつもの自分に逆戻りです。

 

自分を追い込むなら、逃げ道が無くなるぐらい徹底的にしないとダメです。

次の日のご飯にすら困るというような状況にでもならない限り、人間の甘えなんてものは消えませんよ。

 

どこかにサボる道を見つけて、楽な方に流されてしまう。それが人間というものです。

リスクを負わなくてもモチベーションは維持できる

やるしかない状況を作ることで、実際にやれてしまう人は確かにいます。

しかし、大半の人は楽な道を選んでしまい、やるしかない状況においてもやれないことの方が多いんです。

 

そんなあやふやな方法を信じてローンを組むというのは非常にリスキー。負債だけが残って後悔する可能性がとても高い。

 

リスクが高い道を選ばなくても、モチベーションを維持することはできます。

例えば僕が実践しているのは「感情に訴えかけてヤル気を出す」という方法です。

ヤル気を出したいならもっと感情に訴えかけるべき

モチベーションを維持するために最も手っ取り早い方法は、感情から湧き出る衝動を原動力にすることです。

やっぱり人間を突き動かすのは『感情』ですよ。

  • あいつを見返したい
  • お金が増えたら嬉しい
  • 成果が出るのが楽しい

このような感情からくる欲望の方が、行動につながりやすいです。

 

ちなみに僕は、感情の中でも『怒り』を原動力にしています。

理不尽な扱いをしてくる社長や上司に対して「いつか見てろよ、コノヤロー」という感情をモチベにしています。

 

改めて自分を見直すと、動機につながるような感情が見つかるはずです。

その感情を紙に書いて家の目に着く所に張りましょう。普段から目にすることで潜在意識の中に刷り込まれ、目的を達成しやすくなるんです。

 

これはRAS効果とも呼ばれ、ローンを組むより、よっぽどやる気が出ますよ。おススメです。

「仕事のために自分を追い込む」と言ってくる奴を信用するな

ということで、僕は仕事のために自分を追い込むようなマネはおススメしません。

しかし会社の中には、安易に借金するように持ちかけてくる輩もいます。

そういう人がいたら絶対に信用しちゃダメです。

 

「モチベを上げるためにローンを組め」なんて話、本当にあなたのこと考えてるなら軽々しく言ってきません。

言ってくるとしたら、何も考えずに適当に持ちかけてきているだけか、借金させて会社に縛りつけようとしているかのどちらかです。

どちらにしても、ロクなもんじゃないですよ。

 

「自分を追い込むことで仕事が頑張れる」という話は幻想です。早まって後悔のないようにしてくださいね。

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