あなたの家庭では、夫婦のお金をどのように管理していますか?このご時世どんなことがあるか分からないし、どのように蓄えを残していくのか奥さんと話し合うことは大事です。
とはいえ、お金ってデリケートな問題なので、話し合うのは難しいですよね。それぞれの価値観もあるし、意見が衝突することもある。
僕の家庭でも最初の頃こそゴタゴタしましたが、二人で話し合うことでキレイにまとめることができました。今回はそのときのいきさつと、実際にどのように管理しているのかについてお話ししようと思います。
- 生活費はどこから払うの?
- 子どもにかかるお金は?
- 老後までにいくら貯めるの?
そのあたりについて詳しく説明していきます。夫婦のお金の管理の仕方に悩んでる人は一つの方法として参考にしてみてください。
問題は夫婦の収入格差!嫁の方が給料が多いと揉めやすい
嫁と「お金の管理はしっかりやろう」と話し合ったときに、最初に問題となったのが夫婦の収入格差です。ウチの家庭は嫁の方が給料が多いんですよ。
向こうは歯科大の職員で、めちゃくちゃしっかりしてる職業。かたや僕は吹けば飛ぶような小さな会社のしがない平社員です。2人には”倍以上の収入格差”があるんですよね。
嫁は給料が低い旦那には協力してくれない
僕の月給は約24万円です。ボーナスは無く、年収で言うと300万円弱になります。一方、嫁はというと、約600万円ほどです。
これほどの収入格差もあって、嫁は給料が安い僕のことをあまり信用してくれませんでした。家計の話をするたびに「私のお金を当てにしないでね」「自分の分は自分で払ってよ」なんてことを言われてました。
話がかみ合うこともなく、向こうは「私のお金は私のお金、あなたのお金はあなたのお金」みたいなノリで、協力し合うことに否定的です。
まあ気持ちは分りますけどね。収入が少ない僕と家計を一緒にしたら、必然的に向こうが支払う額の方が多くなりますから。「夫婦と言えども自分が損するようなことはしたくない」というのが本音なのだと思います。
しかし相手の協力を得られないことには話は進まない。そこで僕が考えたのが次の方法です。
嫁の協力を得るために気を付けたポイント
嫁が反対してくる理由が「自分が損するのはイヤ」という部分にあるのなら、そこを何とかすれば賛同を得られるはず。
ということで、話をまとめるために次の2点を意識するようにしました。
- 1.公平な管理方法を提案する
- 2.管理方法に説得力を持たせる
不公平な管理の仕方にしないのはもちろんですが、同意を得るためには相手に信用してもらうことも必要です。「あなたに任せても大丈夫なの?」と思われていては、協力なんてしてもらえません。
なので僕は、具体的な数字と共に綿密な計画を立てて、自分の提案に説得力を持たせることも意識しました。そして、その結果、嫁を納得させることに成功したんです。
収入格差があっても上手くいく夫婦のお金の管理の仕方
まず「公平さを心がける」という点についてですが、単純に二人の収入を合わせてそこから生活費を払っていくとなると、給料が多い嫁の方が相対的に多く支払うことになってしまいます。
例えば僕が20万出して嫁が30万出すとします。その合計金額でやりくりしようとすれば、嫁の負担額は僕より10万円多くなるわけです。
嫁が嫌がるのはココ!
この不公平さに納得がいかないんです!
そこで僕はお互い同じ金額を家計に入れて、その中でやりくりしていこうと提案しました。
生活費は同じ金額を出し合う
僕は月に20万円ずつ出し合って、合計の40万円の中で生活していこうと提案しました。同じ金額を出し合うのであれば不公平さはなくなります。
それ以外のお金についてはお互い関与しません。20万円を出した残りは自分のお小遣いとなります。
僕の給料は手取りで21万ちょっとなので、20万も出せば小遣いはほとんどなくなる。でもこれは給料の少ない自分のせいなので仕方ないですね。
僕は自分のことよりも二人の将来の方を優先させたかったので、このような提案をしてみました。
先のことまで綿密に計画する
公平さと同時に、もう一つ気を付けたのが管理の仕方に説得力を持たせること。この先、2人の資産をどのようにして運営していくのか、その計画を細かく考えて嫁に説明しました。
ここでしっかりと説明することによって、嫁から「この人に管理を任せても大丈夫」と思ってもらえるようになったんです。
具体的に説明すると、まず家計に入れた40万を次の4つのカテゴリーに分けます。
①長期的な資金
②中期的な資金
③短期的な資金
④流動的な資金
それぞれのカテゴリーについて、詳しくお話ししていきますね
①長期的な資金について
まず①の長期的な資金ですが、これは簡単に言うと老後のお金です。将来、年金で生活するようになるまでに、2人で2400万円貯金しようと話しました。
なぜ2400万円なのかというと、その計算は次の通りです。ここはざっくりとした計算ですが、年金をもらうのが65歳として、そこから85歳までの20年間生きるとします。
僕がもらえる年金を現時点でシュミレーションしたところ、月に11万程度もらえるということでした。僕より給料の多い嫁はそれ以上もらえると思うので、2人合わせると少なくても20万以上にはなります。
ちなみに将来受け取る年金の見込額は、こちらの『日本年金機構』のサイトで計算することができますよ。
しかし20万円以上もらえる見込みとはいえ、将来はもらえる年金は減額されることが予想されます。そこで金額を少なく見積もって15万円と仮定しました。そして老後を2人で暮らすのに月に25万必要だと考えれば、毎月10万円は貯金から崩すことになります。
10万円×12ヶ月×20年=2400万
この計算から65歳までに2400万円貯めようということにしました。僕の今の年齢が31歳。65歳まで34年です。2400万円を34年で貯めようとすると、
2400万÷34年=¥705,882
1年で約70万円ずつ貯めていかないといけません。さらに月々に換算すると
¥705,882÷12ヶ月=¥58,823
約6万です。ということで、40万の家計から長期的な資金のために毎月6万ずつを貯金することにしました。
②中期的な資金について
中期的な資金は子どものためのお金です。将来、大学などに進学するときのために貯めておくお金です。
このお金は子どもが生まれた時点からスタートさせていて、毎月2万円を貯金しています。子どもが18歳になる頃までに400万円貯める予定です。
2万×12ヶ月×18年=432万
これは子ども手当をそのまま回すと考えると、自己負担はほとんどない計算になります。
③短期的な資金について
短期的な資金は、日々の生活の中で、まとまったお金が必要になったときのためのお金です。例えば、大きな家電を買い替えたり、家族で旅行に行ったり、いざというときのための、ちょっとした蓄えといった感じです。
このお金については明確な理由はないですが、ざっくりと毎月2万を貯金しています。
④流動的な資金について
流動的な資金は2人で家計に入れた40万円から①~③を引いたお金です。
40万-6万-2万-2万=30万
これに子ども手当を入れた31.5万で生活費をまわしていくことになります。
その運用方法としては、まずは30万から家賃や光熱費など毎月必ず必要となる固定費を最初に引いてしまい、残ったお金で日々の食費や日用品を払っていくという方法をとってます。
具体的な金額は以下の通りです。
家賃:¥75,000
光熱費:¥25,000
通信費:¥16,000
保険代:¥30,000
保育園:¥40,000合計:¥186,000残金:¥129,000
31.5万から毎月の固定費を引くと、残りが12万9千円になります。そこから2人の食費や日々の消耗品などを払っていくわけです。
ひと月に12万9千円というと、日割りで計算すると一日に約4千円使えることになるので、家族3人が生活する分には十分です。
以上の計画を提案したところ、嫁はスンナリと受け入れてくれました。あなたも奥さんの同意が欲しければ、しっかりと綿密に計画を練りましょう。あなたの説明に説得力があれば賛成してくれるはずですよ。
夫婦のお金の管理の仕方は、何度も話し合いが必要
今回、我が家の家計についてお話ししましたが、お金の管理の仕方はこれで終わりではありません。家族の収支は、その時々によって変化があるからです。
- 僕が転職した
- 子どもが生まれた
- 嫁が産休に入った
収支の変化によって、先ほど話した計画はそのつど修正していかないといけません。僕もそのときの状況に応じて、また夫婦で今後も話し合いをするつもりです。家族のお金の管理は奥さんの協力が必要不可欠。夫婦でしっかり話し合って、家計を守ってくださいね。
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