ブラック企業に押し寄せる人手不足の波!もはや我が社は壊滅状態です

人手不足 ブラック企業

あ~、人が集まらない!

募集をかけても全然、応募がこない!

 

最近、ニュースを見ると「企業の人手不足が深刻化」といった話題をよく耳にしますね。

ウチの会社でも人手不足は実感していて、本当にここ数年で人を集めにくくなってきたと感じる。

 

ちょっと前までは、募集をかければすぐ応募がきてたんですけどね。

でも今では、いくら広告費を出しても問合せすらないという状況。

 

あまりにも人が集まらないので、このままいけば『人手不足倒産』も現実味を帯びだしてきています。

人材を確保できない今の流れが続けば、会社の存続すら危うい状況です。

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本当の優良企業にしか人が集まらなくなってきた

ウチの会社には全然、人が集まってきませんが、しかし、来ているところには来てるみたい。

知り合いから聞いたんですが、その人の会社では募集をかけたらすぐに人が集まるとのこと。

 

でも話を聞くと、そういったところってやっぱり優良企業なんですよね。ウチみたいなブラックとは全然違うわけですよ。

サビ残もなければ休日出勤もない。福利厚生もしっかりしているホワイト企業なんです。

 

なので結局のところ、人手不足というより「人気がある会社」と「人気がない会社」の差が、よりハッキリと別れた感じなんでしょうね。

 

要は求職者をダマしにくくなったわけですよ。スマホの普及によって企業の情報を調べやすくなったので、その人気の差が顕著に現れるようになっただけなんですね。

働き方に対しての価値観がここ10年でずいぶんと変わった

ウチが出している募集は営業職なので「歩合給で高収入が可能!」という給料の高さをウリにしています。

しかし今の時代、この「高収入」というキーワードが時代に合わなくなってきている。それも応募が来なくなった一つの要因でしょう。

 

僕が二十歳そこそこのときは「男たるものバリバリ働いて稼ぐぞ」的な価値観がまだ強く根付いていました。

立身出世を目指す社会人がたくさんいたんです。

 

しかし時が流れること十数年。

今では『ワーク・ライフ・バランス』という言葉が使われるようになり、仕事よりもプライベート重視の人が増えてきました。

「給料はそこそこでいいから、それよりも休みが欲しい」という人が大半を占めるようになってきたんですね。

 

このような考え方の変化は、面接時の応募者の様子からも感じます。

昔は応募者からの質問というと「いくら稼げるんですか?」「歩合の仕組みはどうなんてるんですか?」という給料に関することが多かったのに対し、今では「残業はありますか?」「休みって月に何日ですか?」といった質問が多いです。

 

世の中は確実に「高収入よりプライベートの時間が大切」といった価値観にシフトチェンジしていっています。

その結果、ひと昔前までは人気があった「きついけど稼げる仕事」なんかは、もう見向きもされません。

それよりも労基法を順守した「給料はそこそこだけど、仕事がきつくない会社」が選ばれるようになってきたんです。

ウチのように営業をメインでやっている会社は、これらのあおりをモロに受けた形でしょう。

転職のハードルが下がったことで直ぐに辞めてしまう社員たち

以前は「一度就いた仕事は簡単に辞めるもんじゃない」という考え方が広く浸透していて「辞める=だらしない」みたいに思われていました。

しかし今では転職することは当たり前のこととなり、昔のようなマイナスイメージはなくなっています。

 

今の若い人は仕事を変えることに、そこまで抵抗がないんですよね。

だから「この仕事は自分には合わない」と思ったら、サッサと辞めちゃいます。それこそ就職先がブラック企業だったら光速の早さで辞めていく。

 

転職が当たり前となった今では、労働環境が悪い会社にとどまろうとする人はいないです。それより「こんな会社からは早く逃げなきゃ」と思う人がほとんど。

 

その結果、ブラック企業からはどんどん人が流出していくというわけです。

応募は来ないし、今いる社員も辞めていく。このダブルパンチでウチの会社は壊滅状態です。

社員を大切にしないブラック企業に人材が集まるわけがない

待遇が良い会社にしか人が集まらないのなら、待遇を改善すればいいんです。

しかしブラック企業はそれをやろうとしない。なぜならブラック企業が欲しているのは低賃金で長時間働く人材だからです。

ブラック企業が欲しいのは「人材」ではなく「奴隷」である

労働者にとって働きやすい環境にすれば、自然と人は集まります。離職率も下がって、人が辞めてしまうなんてこともなくなる。

 

結局、労働者から搾取しようとする体質を変えない限り、人なんて集まらないんですよ。自分から奴隷になろうなんて人いるわけがない。

 

それがウチの社長は分ってないんですよね。相変わらず社員は自分のコマだと思ってる。

 

「人材」が欲しいのなら社員を「人材」として扱いましょう。奴隷を募集しようとしている間は状況なんて改善しません。

「人材」が欲しければ社員を人として扱うべき

好き好んで奴隷になろうとする人はいません。運よく詐欺求人でダマせたとしても、その実態がバレればすぐに辞めちゃいます。

 

社長よ。

いい加減、人をコマのように扱うのは止めませんか?

会社側が強い時代は終わったんです。

人材を確保したいのなら労働者が望む環境に改善しないとダメですよ。

 

改善すべき点が分っているのに、かたくなに体質を変えようとしないのは本当に不思議です。

そこまでして自分の欲を満たしたいのか知らないけど、今の現状は自分の首を自分で絞めているようなものです。

ブラック企業の人手不足は自業自得

人手不足を解消したいのなら、その答えはもう出てる。

「労働環境と従業員の待遇を改善しろ!」

ただそれだけ。

 

自分の都合ばかり一方的に押し付けようとするから、そっぽ向かれるんですよ。いわば今の現状は自業自得です。

 

もうどっちかですよね。自分の我を通し続けて滅ぶのを待つか。それとも生き残るために欲を捨てるのか。

はたして会社が潰れるまでに社長がそこに気付けるだろうか?おそらく会社が潰れる方が先だろうな。

コメント

  1. ひろ より:

    愉しく読ませて頂きました。
    私も平成13年頃からのリストラブームで会社都合退職後は、全く就職できず、面接で馬鹿にされ、離婚にまで至りましたが、今になって奴等もツケが回ってきてるとは大笑いです。
    当時面接に行った会社の何軒かはもうこの世に存在してませんし、諸々考えると、落ちて良かった的な結果です。
    あの時受かった人って、本当はハズレくじだったのかと思うと、勝ち組気取ってた彼等に同情を禁じえません(笑)。

  2. 小林 より:

    映画で有名になったS県、K市の製造業は零細ブラックばかりです。