社畜として働き続けてきた僕が考えるブラック企業の基準

ブラック企業の基準 ブラック企業

度重なる残業。

上がることのない給料。

 

このような会社で働いていると、ふと思うことがあります。

「あれ?俺の会社ってブラック企業じゃね?」

知人の会社の様子なんかを聞くと、自分より良い条件で働いていたりするわけです。

あまりの扱いの違いに唖然としてしまいます。

 

あいつの会社が恵まれているだけなのか?

それとも俺の会社が悪すぎる?

 

働いている会社の労働環境があまりにも悪いなら、一度、ブラック企業かどうか疑った方がいいかもしれません。

もしかしたら搾取されているかもしれませんよ。

 

ちなみに僕が働いている会社は疑いようがないバリバリのブラック企業。

パワハラ・モラハラは当たり前で、労基法上等のクソ会社です。

そんな会社で長年働きてきた僕だからこそ教えられる『ブラック企業の基準』についてお伝えします。

  • どうやら今働いている会社がブラックっぽい
  • 就活中だけどブラック企業に引っかかりたくない

そのような方は、ぜひ参考にしてみてください。

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ブラック企業の基準を労働基準法から考えてみた場合

ブラック業の定義にはいろんな説がありますが、もっとも分りやすいのが労働時間と給料だと思います。

パワハラやモラハラなんかは判断の難しいところがありますからね。

「ただの激励だ」なんて言われれば、そう受け取れないこともなかったり、基準がはっきりしません。

でも時間と金額は、労働基準法ではっきりとした数字で定まっているので判断しやすいです。

労働時間の基準

労働基準法によると、原則として労働時間は1週間で40時間以内にしないといけません。

週5日勤務だとすると、一日8時間です。

 

しかし仕事は毎日決まった時間に終るとも限りません。

日によっては忙しかったりもするでしょうし、定時に帰れないこともあります。

その場合に発生するのが『残業』ですね。

 

労働基準法では残業についても決まりがあり、こちらは原則として月に45時間以上働かせてはいけないことになっています。

例えば、休日が週に二日として一月22日勤務だと仮定すれば、残業は(45時間÷22日)で一日あたり約2時間以内に収めないといけません。

■使用者は労働者に休憩時間を除いて1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させては
なりません。

■一定期間についての延長時間は、1か月45時間、1年360時間とする。

引用:労働基準法のあらまし

このことから残業の時間を入れても、一日の労働時間が10時間以内に収まるかどうかが、ブラック企業を見極める基準になると思います。

ちなみに僕が働いている会社は、一日あたり15~16時間は働かせているので考えるまでもないですね。

バリバリのクソブラックです。

給料の基準

労働時間以外にブラック企業を見極める基準として参考になるのが給料です。

 

給料に関しては「この時給以下で従業員を働かせてはいけない」という最低賃金が厚生労働省により定められています。

自分の月給を労働時間で割って、時給換算してみてください。

その金額と最低賃金を比べて、自分が適正な額の給料をもらっているか判断しましょう。

 

最低賃金は地域によって金額にバラつきがあり、その土地の物価などを考えて算定されています。

金額については下記の労働厚生省のホームページから確認できます。

平成30年度地域別最低賃金改定状況

引用:厚生労働省HPより

また、最低賃金をクリアしていればOKというわけではありません。

最低賃金以上でも、サービス残業や休日に出勤させるなど、従業員を無給で働かせるのも違法です。

 

残業代は出てますか?

休日出勤代の手当ては付いてます?

そのあたりも判断の基準にしてください。

 

基本給はあくまでも通常業務に対して支払われる報酬です。

規定以上の労働を強制させられているのなら、それに対しても賃金は支払われるべきです。

  • 残業代が出ない
  • 休日出勤手当がない

このようなタダ働きを強制する会社はブラック企業だと思っていいです。

残業代は決して都市伝説ではありません。

労働基準法守られていないことも多い

以上のことが、ブラック企業を見極めるに当たって、分りやすい判断基準です。

  • 一日の労働時間が10時間を超えているか?
  • 最低賃金は守られているか?
  • タダ働きはさせられていないか?

とりあえず、これらを目安にしてみればいいと思います。

 

しかし労働基準について定められているこの労基法ですが、実際のところは守られていないことも多いです。

特に社員数が少ない中小企業になると、めちゃくちゃ多い。

 

最低賃金はまだしも、労働時間に関しては一日8時間以下を守っている会社はほとんど無いように思います。

8時間労働というと、例えば朝9時から仕事が始まって、休憩をはさんだとしても終わるのが夕方6時ぐらいということでしょ?

事務員の女の子なら別ですが、男の正社員で6時に仕事が終わるなんて、僕は聞いたことがないです。

 

まあ僕はブラック企業で働いている程度の人間なので、そういった会社としか付き合いがないだけなのかもしれないですけどね。

ただ、あまりに労基法に固執すると、働き口がかなり狭まってしまうかもしれません。

僕なりに考えるブラック企業を判断する基準

ガチガチに労基法を守っている会社なんて、そうありません。

特別な技能や資格があって優良企業に就職できるならまだしも、普通の人はどこかで妥協しないといけないところが出てきます。

「少しぐらいの残業ぐらいは我慢するか」ぐらい思っておかないと、逆に就職先がなくなっちゃいますよ。

 

「労働基準法で判断できないのなら、じゃあどこで見極めたらいいの?」

 

僕なりに考える判断のポイントは次の1点です。

非現実的な理想ルールではなく自分基準で考えています。

従業員の心を折ってくる会社はブラック企業

僕が考えるブラック企業の基準はたった一つ。

それは「メンタルをヤラれずに働けるかどうか」だと思います。

 

だから人によってブラック企業と思うかどうかって変わってくると思うんですよね。

仕事に対しての考え方やスタイルって人それぞれですから。

 

例えば僕の場合は、労働時間が長くても残業代が出るのならブラック企業とは思いません。

お金は欲しいし、それで給料が増えるというのであれば、自分から進んで長時間働きます。

 

自分の意志で働いているので、たとえ一日16時間働こうがメンタルはやられません。

体は壊すかもだけど。

でもそれも自分からやってることなので、自己責任になりますよね。

会社がどうこうという話ではなく。

 

しかし残業代が出たとしても、自分が希望している時間以上に仕事を押し付けてくるようであれば、それは会社はブラック企業です。

長時間労働によってメンタルが削られているわけですから。

 

このように、その状況がどうかというより、その状況に自分が合ってるかどうかが判断の基準です。

  • 他人から見たらパワハラでも、自分は指導の範囲内だと思っている
  • 給料は安いけど、仕事内容が楽なので納得して働いている
  • 休日出勤させられたが、手当には満足している

これらの場合はブラック企業じゃないと思います。

 

逆に、給料は多いけど理不尽な制裁を受けたり、キャパオーバーな業務を押し付けられたらブラック企業。

「自分が健全な精神状態で働き続けることができるか」

僕はこのような基準で考えています。

僕がブラック企業で働いていて心が折れそうになった瞬間

では具体的にどのような会社がブラック企業なのかをお話しします。

僕が今の会社で働いて10年ほどになりますが、その間には心が折れそうになったことが何回もありました。

ブラック企業の判断基準である「心が折れそうになるとき」が、どのようなときなのかを紹介します。

意味の無い業務を押し付けられる

うちの社長は単なる思い付きで、従業員にアレやコレやと指示します。

でもその指示される業務というのが、行き当たりばったりで非常にトンチンカン。

「これって意味あるのかよ?」と思うものばかり。

 

そのトンデモ命令は数多くありますが、詳しくはこちらをご覧ください

もはやサイコパス!ブラック社長の行動が異常すぎて気持ち悪い

ウチの社長がどれだけダメかが分ると思います。

 

自分にとっては意味を感じられなくても、会社の為になるんだったら、まだ分かるんですけどね。

仕事って自分の好きなことばかりをやらせてもらえるわけじゃありませんから。

 

でもウチの社長の出す指示って、本当に時間が無駄になるものばかりなんですよね。

何のために仕事をしてるのかが分らなくなりますし、そんなことで会社に長時間拘束させられることも苦痛になってきます。

意味を感じられない仕事をずっと押し続けられるとメンタルがヤラれますよ。

 

それに「こんな頭の悪い社長に付いて行っても大丈夫なのか?」という不安感も増してきます。

自分が働いている会社が信じられなくなったら、業務への不満は一気に加速。

そうなってくると「辞めたい」としか考えられなくなってきます。

鉄拳制裁を受ける

パワハラ・モラハラが当たり前のように横行している我が社では、説教中にグーバンチが飛んでくることも多々あります。

 

上司のモラルが非常に低いので、部下に手を出すことに抵抗がないんですね。

気に入らなければ殴ればいいという無法地帯。

 

単純にぶん殴られればテンション下がります。

それが続けばメンタルも正常ではいられませんよ。

 

このような環境にいると「殴られないために仕事をする」といった、おかしな精神状態になってきます。

仕事に対してのモチベーションが完全に狂ってますよね。

これもやがては「辞めたい」としか考えられなくなっていきます。

理不尽な説教

頭のおかしい社長。

殴って言うことを聞かせようとする上司。

 

このようなモンスターに囲まれていると、本当にメンタルが削られます。

会話での歩み寄りが全く無く、動物園でしつけられてる動物にでもなったような気分です。

 

おかげで理不尽な説教をうらくことも多いです。

こちらの言い分を聞かずに一方的に。

 

しかも、奴らはいちいち声を荒げて人を威圧してくるですよ。

意味もなく怒鳴られ続けたら、そりゃ気持ちも病んできます。

 

何で普通にしゃべられないの?

人間ならちゃんと話し合おうぜ。

 

さらに鉄拳制裁も加われば、辞めたいと思わない方がおかしいです。

この会社はマジで狂ってます。

給料に反映されない残業・休日出勤がある

ただでさえ意味がないと思っている仕事なのに、そのために残業や休日出勤させられてはたまりません。

本当に意味が分らない。この時間って、いったい何のためにあるの?って思う。

 

さらに意味不明なのが、手当が一切つかないんですよね。

残業代は1円たりとも付かない。休日出勤は全て無給。

 

そりゃ、やってられねーってなりますよ。

そうでなくても給料安いのに。

 

意味のない無給の長時間拘束はストレスがハンパないです。

やっぱりこの会社クソだ~って改めて思う。

ブラック企業で働かないために

「ウチの会社ってブラック企業じゃん」と思うのなら、早めに転職をすることをお勧めします。

ブラック企業は長く働けば働くほど辞めにくくなるからです。

 

事業が安定している企業で、この先も潰れる心配がないような会社だったら話は別ですけどね。

生活の為だと割り切って、我慢して働き続けるのも有りだとは思います。

でも労働環境はクソだし、いつ倒産するか分らないという会社ならサッサと転職しましょ。

 

また、就活中だという人はブラック企業が出している詐欺求人には引っかからないでくださいね。

 

ダマされないためには、直接、その会社へ電話してみるのが一番だと思います。

詐欺求人に書いている募集内容はすべてウソなので、詳しく話を聞いたら曖昧に答えてくることが多いです。

「詳しくは面接で話しますね」というように、濁してくることも少なくなりません。

 

どれだけ良さそうな条件でも、違和感を感じたら触れない方が吉です。

意味もなく好条件で人を雇おうとしている会社には、必ず裏があります。

ブラック企業にダマされて、搾取されないようにしましょうね。

以上が僕が思うブラック企業の基準でした。

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