この世に多く存在するブラック企業あるある。
ド直球のブラック企業である我が社でも、世間で言われているようなあるあるネタはたくさん存在します。
それについては前回、ご紹介させてもらいました。
⇒【実録】本当に存在する我が社の『ブラック企業あるある』を紹介する
さて、今回は定番のあるあるネタとは違う、我が社に存在するありえない話を紹介しようと思います。
ウチの会社のあるあるネタはちょっとハードですよ。
では、早速、どうぞ
我が社に実在するありえないブラック企業あるある
あるあるネタというものは「あぁ、そういうことってあるよね」と、他人が聞いたときに共感を得られるものだと思います。
今から紹介するブラック企業あるあるは、正直言ってウチの会社の人間以外は共感できないかもしれません。
それほどありえない話となっています。
体調不良は甘え
ブラック企業は何でもかんでも気合いで解決しようとしがちです。
「ヤル気が足りないから売上が上がらないんだ!」
「契約を取りたかったらもっと根性出せよ!」
上司もこのように部下をたきつけて、とりあえず気合いで何とかしようとします。
ウチの会社もことあるごとに「気合い!気合い!」です。
社員は常に気合いを表に出すことを強制されていて、返事ひとつ、表情ひとつにもヤル気があるところを見せないといけません。
「頑張ります!」
「やります!」
「できます!」
このように、いつも活気がある姿を見せ続けることを強要されるんです。
しかし気合いを出すにしても、問題なのが体調が悪いとき。
風邪を引いたり、気分が悪かったりすると、どうしても具合の悪い様子が表に出てしまいます。
でもそんな都合はウチの会社では通用しません。
元気がない姿を少しでも見せれば「何だらけてるんだ!」と激詰め。
体調が悪かったとしても「気持ちが弱いから体調を崩すんだ!」と責め立てられます。
挙句の果てには「お前の暗さが周りに伝染するだろうが!」とよく分らない説教まで始まる始末。
なので体調が悪かったとしても気合が入っている姿を見せ続けないといけません。
というより、体調を崩していることすら上司に悟られてはいけません。
「気合いが入っていない」と罵られるから。
休みなく毎日夜中まで働いてたら、そりゃ風邪ぐらい引くっつーの。
体調を崩すことすら許されないって、本当にありえない会社ですよ。
歯がボロボロ
ウチの会社は基本的に休みがありません。あって月に2日あるかどうか。
なので私用の用事が何もできないんですよね。
休みがないので体を壊しても病院に行く暇すらありません。
先ほどお話ししましたが、そもそも体調が悪いことすら悟られてはいけないクソ会社なんです。
「病院に行かせてください」とも言えず、一度、体調を壊すと中々治らないんですよね。
でもこれが風邪とか自然回復で治る病気だったらまだいいです。
ほっといても日にちが経てばそのうち治るので。
問題なのは治療しなければ症状が悪化していくものです。
例えば虫歯なんて歯医者に行かないと絶対に治りませんよね。
時間が経てば症状が治まるというものではありません。
歯医者に行けばいいだけなんですが「行かせてください」と会社に言えば説教されるので、つい我慢しちゃうんですよね。
すると症状は次第に悪くなっていき、やがては痛みが我慢できないところまで悪化します。
結局は耐えられないほどの痛みになって、ようやく会社に申告することになります。
その頃には、歯にはポッカリと大穴です。
- 体調を崩すことすら許されない
- 病院に行かせてほしいとも言えない
このようなことがるのでウチの社員は歯がボロボロの人が多いです。
また抜けた歯を治療できずに、歯抜けのまんまでいたりとか。
歯医者に行きたいと言ったら怒られるなんて、マジでイカれた会社やで!
これもウチの会社のありえないエピソードの一つです。
鉄拳制裁は愛情
精神論が大好きなウチの社長は、日ごろから社員に人間性について説教します。
「感謝の気持ちを忘れるな」
「常に謙虚な姿勢でいろ」
「気遣いができる人間になれ」
「お前だけには言われたくないけどな」と思いながらも、仕方ないので大人しく聞いています。
しかし面倒なのが「ダメなお前たちを俺が教育してやってる」という社長の考え方です。
自分のおかげで社員が成長できていると勘違いしているので、何かと恩着せがましいんですよね。
「お前のために言ってやってるんだ」
「説教もありがたく聞け」
「怒ってもらってありがとうと思える人間になれ」
人間性の説教にこの恩着せがましさが加わって、会社内では説教をしてもらったことに対して感謝しないといけない強制感が漂います。
それどころか「自分を成長させるために”怒ってください”と上司へ言える人間になれ」とさえ言われるんです。
パワハラ・モラハラを『教育』って言うんだから、都合のいい話ですよ。
つーか、お前の単なる憂さ晴らしに感謝できるわけねーだろ。
そして異常なのが、暴力すら感謝しろという教育。
ウチの会社では目標売上を達成できなかったら鉄拳制裁をくらうことがあるんですが、それをも「ありがたがれ」と言うんです。ありえねー。
殴ることでしか教育できないなら上司やめろよ。
結局、精神論・根性論・暴力でしか社員を指導できないレベルの低い会社ですよ。
借金で首が回らない
ウチの会社は給料が安いです。
一人暮らしなら普通に生活できますが、これが家族持ちとなると少々厳しい。
子どもが2~3人にもなれば、お金が回らず借金をする社員も出てきます。
「だったら奥さんを働かせればよくない?」と思うでしょ?
しかしこれがビックリ!
つい最近まで、ウチの会社では奥さんを働かせることを禁止していたんです。
なぜなら「男たるもの自分の稼ぎで家族を養え」という社長のイカれた考え方があったから。
家庭のことにまで口を出してくるなんて、ほんとクレイジー。
独裁政治もここまでくるとビックリですよね。
今ではその規制もなくなったので普通に共働きをしていますが、まだ過去の借金を払っている社員が何人もいます。
しかもその借金って社長への借金ですからね。
ウチの社長って、社員の生活費が足りなくなるとお金を貸すんです。
借金で身動きを取れなくして低賃金で働かせるって、ウチの会社って本当にヤバいでしょ?
カイジの地下労働施設かよ。
休日は自己追求の時間
ウチの会社はもともと休みが少ないですが、その数少ない休みもゆっくりできるわけじゃありません。
なぜなら自己追求をしないといけないから。
休み明けに、毎回社長から聞かれるこのセリフ。
「休みの日になにしてた?」
「休みだから休んでたんですけど」なんて返事はウチの会社では通じません。
「何サボってんだー!」と怒鳴られます。
「休みをやった意味がないだろうがー!」って。
いついかなるときも向上心持って自己追求に励め、というのが社長の信条。
なので休みの日と言えども休んではいけないんです。
スキルアップのために勉強しないと、勉強!
しかし自己追求を強要されるにしても「これについて勉強しろ」みたいな明確なものがあるわけじゃありません。
ただ、ぼんやりと「能力アップになるような行動を取れ」というアバウトな指示があるだけ。
だって、マネジメントの「マ」の字も知らないクソ社長だからね。
何か根拠があって言ってるわけじゃないから。
とりあえず「自己追求しろ」と言うことで、社員を指導したつもりになってるんでしょう。
なので休みの日は、社員は適当に自己啓発の本を読んだフリをして適当にアリバイを作ります。
人によっては何週分ものアリバイのストックがあったりもします。
本当に意味のないくだらない作業です。
改めて考えてみるとウチの会社ってマジであり得ない
今回はウチの会社に存在するあるあるネタを紹介させてもらいましたが、改めて考えてみるとマジであり得ないことばかりですね。
これもウチの会社のあるあるですが、社員が2人以上集まると今回紹介したようなネタ話で不幸自慢が始まります。
「歯医者に行く暇ないから歯が抜けたままだよ」
「寝てないから風邪がなかなか治らなねー」
「ヤベー、またお金を借りに行かないと」
こんな底辺な話題で盛り上がってたりするんです。ホント終ってますよね。
みなさん、間違ってもこんなことに共感する会社に入っちゃダメですよ。
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