40代のオッサンがファイナンシャルプランナー2級の勉強をした結果

お金のこと

行き先が不透明なこのご時世、歳をとるごとに将来の不安は大きくなっていく一方です。

そんな不安を払拭すべく「将来に役に立つ資格を取りたいな」と考える人は多いと思います。

そして数多くある資格の中でファイナンシャルプランナー(FP)に目を付けた人も少なくないのではないでしょうか。

保険のCMなんかにも出てきたりしますよね。「お金のことはFPに相談」みたいに。

 

かく言う僕もファイナンシャルプランナーに興味を持った人間の一人。

難易度もそこまで高くなく、且つ、将来における資産形成の知識や技能を身に付けるファイナンシャルプランナー。

この先の人生を歩むにあたってきっと役に立つと思い、資格取得に挑戦してみました。

 

FPの勉強を始め、その結果、FP3級に合格し、続けて2級も合格しました。

挑戦するにあたり、僕はもう40代だし今から勉強しても大丈夫かな?なんて不安もありましたが、無事に合格できて良かったです。

 

さて本題はこれからです。

FPの試験に合格することがゴールではありません。

「将来に役に立つ資格を取る」という意図があるわけだから、このFP合格が実際に将来の役に立たないと意味がありません。

 

今回はFPをとって僕の生活がどう変わったのか、仕事や収入面での変化はあったのか、そして試験合格までの道のりなんかをお話ししようと思います。

僕と同じように中年になってからFPを勉強しようとしている方。

40歳過ぎてから始めてもても遅すぎない?

FPの資格って仕事や転職に役に立つ?

そんな不安を持っている方の参考になれば嬉しいです。

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ぶっちゃけFPの資格は仕事や転職の役には立たない

身も蓋もない話になりますが、結論から言うとFPの資格は仕事にはほとんど活きません

転職が有利になることもなく、会社から評価されたりすることもありません。

 

実際、求人を見てもFP募集してるところなんて全くないですからね。

FP持ってる知り合いの保険屋とか不動産関係の人にも聞いてみましたが、若干、役立つことがあっても“お客さんからの信用度が少しUPする”ぐらいのことしかないそうです。

給料が上がるわけでもないし、収入が安定するわけでもない。完全に自己満足の世界だと言ってました。

 

やっぱり簡単ですからね。FPの試験って。

合格率が3級で80%ぐらい、2級で50%ぐらいです

 

【参照】FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ

 

少し勉強すれば割と誰でも取れちゃうんですよ。

誰でも取れる資格に価値はありません。要はすぐに替えがきく人材でしかないわけですから。

 

取って分かったんですが、FP2級に合格してもそこまで専門的な知識や技能が身に付くわけじゃないんですよね。他の人よりちょっとお金に詳しくなるぐらいです。

薄っすらとした知識でしかないので、本職でお金に関わっている人には全然かないません。

 

FPの資格で安定した収入を得ようとするのは難しそうですね。というかハッキリ言って無理の様な気がします。

お金を守る知識を身に付けるならFPの資格は有効です

ダメな点ばかりを上げてきましたが、FPの資格に全く意味がないのかと言うと、そうではありません。メリットもあります。

確かに“お金を稼ぐ”という点では弱いですが“お金を守る”という点では十分に意味があると感じました。

 

要はディフェンシブな知識なんですよね。ファイナンシャルプランナーって。

勉強するカテゴリーが税金のことだったり、社会保障だったり、金融資産のことだったりするので、生活の中でお金のことで損しにくくなります。

僕が特にメリットと感じた点は次の3つです。

メリット1.自分に合った生命保険を探せる

生命保険は人生において家の次に大きな買い物だと言われるぐらい多額のお金が関わってきます。

何十年も毎月ずっと払い続けるわけですからね。そりゃ大金になるわけです。

 

それぐらい大事なことなのに保険の勉強をしている人ってあまりいないように思います。

僕のまわりでも全く聞きません。自分ぐらいです。保険に入る前に保険の勉強をしたのって。

 

特に男性は奥さんに任せっきりという人が多いと思います。保証内容も把握せず、下手したら自分が死んだときに家にお金がいくら入ってくるかも知らない人もいるんじゃないでしょうか。

 

家族を持っている方で生命保険に入っていない人はいないと思いますが、誰もが関わることなんだから、やっぱり勉強しておくべきですよ。

 

FPは保険についても勉強するので、自分がどういう保険に入ればいいのかが分かるようになります。

自分が死んだときに家族に残すべきお金はいくらか

体のことも考えて医療保険もつけるべきか

金額が上がっても手厚い保証がある方がいいのか

このような判断が自分でできるようになる。

 

保険の営業マンに相談してもロクなことないですからね。奴らは利益率の高い保険しか勧めてきませんから。

 

あと保険に関して言えば専門の本を1冊読んだ方がいいと思います。FPの知識だけじゃちょっと足りない気がするので。

ちなみに僕が読んだ本はこちら。自分に合った保険の種類、保険金額の算定の仕方が無知な自分でも分かりやすかったです。

書けばわかる!わが家にピッタリな保険の選び方

保険の勉強した結果、僕は65歳までの掛け捨て型の定期保険に入ってます。

保険が必要なのは子どもが自立するまでだし、老後のお金は65歳になるまでに貯める予定です。

保険料が割高な終身にするよりか、割安な定期保険に加入し、その差額は投資に回してます。

あと医療保険には入ってません。社会保険で十分なので民間の保険は不要だと思ってます。

メリット2.年金などの社会保障の知識が身に付く

ネットやテレビを見ると、将来、僕たちがもらえる年金はなくなる!みたいに煽ってくるニュースばかりです。

 

僕のまわりでも「どうせもらえなくなるのに年金払うのバカバカしい」と言う人がいます。

そんなんを見るたび「おいおい、ちゃんと年金の勉強しようぜ」と思う。

 

だいたいそういう人たちって「どうして年金がもらえなくなるの?」と聞いてもトンチンカンな答えしか返ってこない。

要は無知だからネットやテレビのニュースを真に受けてるだけなんですよね。それじゃあ、まともな人生設計立てられないよ。

 

年金は老後の資金だけではありません。自分が働けなくなったときの障害年金もあるし、自分が死んだときに家族に支払われる遺族年金もある。

「年金は払うのアホらしー」とか言って未払い続けてたら、そのうち後悔するよ。

 

FPの勉強すると年金などの公的な社会保障について詳しくなります。

国がどれだけ保証してくれるのかを知ることで、自分にいくらお金が必要になってくるのかも分かるようになる。

 

このあたりの知識がないと、保険の営業マンのトークにそそのかされて不要な医療保険に入ったり、身の丈に合ってない高額な終身保険に入ったりしてしまう。

FPの知識ってお金を守ることに関しては本当に役に立ちます。

メリット3.老後の不安が軽くなる

これは間接的なメリットにはなりますが、公的な社会保障の仕組みを知り、自分に必要なお金の額を把握することで、老後の不安が少し軽くなりました。

 

いままでは漠然とした不安が頭の中をよぎっていました。

将来、年金もらえるか分からないな。老後資金がいくら必要なのかも分らない。貯金も少ないし、この先、大丈夫なのかな。みたいに。

 

でもFPの勉強をしたことで、自分に必要なお金が明確になり、将来に向けた資産形成のプランが立てられるようになって、その不安が解消されました。

 

ほとんどの不安って自分の知識不足からくるものなんですよね。よく分らないから怖くなってくる。

お金のことを詳しく知って、収入、支出、貯蓄のプランニングをしっかりすることで漠然としたお金の不安はなくなります。

 

もちろん将来のことは誰にもわからないし、心配事が全くなくなるわけじゃありません。

イレギュラー的な不運に見舞われてお金に困ることもあるかもしれない。

 

でも少なくても「とにかく不安だけど何していいか分からない」状態からは抜け出せました。

不安を取り除くために具体的に行動できるようになりました。

これはFPのメリットの中でも大きなものだと思います。

 

というかFP自体が将来に向けた資産形成の知識なんだから、当たり前と言えば当たり前なんだけど。

40代のオッサンがFP3級と2級合格までにかかった勉強時間

さて、PFについて長々と書いてきましたが、では合格するまでに何時間かかったのか。

僕は学生時代の学力はごく普通だと思います。一応、大学には行きましたが、良くも悪くもない感じじゃないでしょうか。

 

3級の勉強時間は50~60時間ぐらいです。仕事の合間に毎日1時間の勉強を2ヶ月続けました。

正直3級は勉強しなくても受かるかもしれないぐらい簡単です。問題が選択式で内容も常識で分かるものも多いです。

ちょっと知識がある人なら勉強0時間で合格できるかも。僕は無理ですが。

 

でも2級となれば勉強は必要となってきます。

勉強の内容は3級とあまり変わらない(2割増しぐらい?)のですが、問題が格段に難しい。

3級は当てずっぽうで答えても正解できる問題が多いのですが、2級では難易度が上がり、正確な知識がないと答えられない問題ばかりです。

 

2級の試験は3級の時の知識のストックがあるうちに続けて受験した方がいいと思います。

間をあけると忘れてしまいますからね。連続で受けた方が勉強時間の短縮になる。

 

2級のときの勉強時間は3級と変わらず50~60時間ぐらいでしたが、問題集を解くことに重点を置きました。

参考書を3周ぐらい読み回して、あとは問題慣れするために問題集をずっと繰り返し解いてました。

間違ったらもう一度解く。解ける問題は飛ばすの繰り返し。

 

参考書と問題集は1冊づつあればいいと思います。何冊も必要ないです。

問題集を暗記するぐらい解いたら、あとはネットにころがてる過去問をやれば十分だと思う。

ちなみに僕が使った参考書はこれです。単純に1番売れてるものを買ったんですが、特に問題なく合格できたのでこれで良いと思う。

2022-2023年版 みんなが欲しかった! FPの教科書2級・AFP

2021-2022年版 みんなが欲しかった! FPの問題集2級・AFP

FPについて語ってきましたが、結論を言うと個人的には取って良かったと思います。

でも知識を得るだけだったら3級でも十分かな。勉強の内容は3級も2級もあまり変わらないので。

僕は自己満足のために2級取りましたが。

 

仕事や収入の面においては役に立たないですけど、お金を守るという意味ではFPはおススメです。

お時間に余裕がる方は勉強してみてはいかがでしょうか。

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